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次郎左衛門
「次郎左衛門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
次郎左衛門の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
一
次郎左衛門《じろざえもん》が野州《やしゅう》佐野の宿《しゅく》を出る朝は一面に白....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
元亀三年十二月二十二日、三方ヶ原の戦に於て、信玄は浜松の徳川家康を大敗させ、殆ど家康を獲んとした。夏目
次郎左衛門等の忠死なくんば、家康危かった。 信玄が、三方ヶ原へ兵を出したのは、....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
通る奴だが、通す奴も通す奴だと云って感嘆したと云う。 此時の城攻に、後年の小野
次郎左衛門事|神子上典膳が、一の太刀の手柄を表している。剣の名人必ずしも、戦場で....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
、万福寺と名づけたのも、これまた同じ人であった。万福寺殿昌屋常久禅定門、俗名青山
次郎左衛門、隠居しての名を道斎と呼んだ人が、自分で建立した寺の墓地に眠ったのは、....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
をたたき手に豆をこしらえたのだぞ、思えば私の次郎右衛門という名は、あずまの佐野の
次郎左衛門に似ていて、かねてから気になっていたのだが、やはり東西左右の振られ男で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
只今わかりません」 兵馬は熱鉄を呑ませられたように思ったが、このうえ押すと佐野
次郎左衛門にされてしまう。 十六 その夜のうちに宇津木兵馬は....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》」
少し変だと思って、なおよく見ると、
「大関、内田忠蔵――勧進元、伊藤
次郎左衛門」
おやおや、この番附は違う。
十一
その....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
人、一尺八寸ほどの脇差を振りかざして、当るを幸いにきって廻っているところは、佐野
次郎左衛門の荒れ出したような有様です。 思うに、この男は、不義をした女の御亭主....
「青春論」より 著者:坂口安吾
出来る。 小次郎は元来富田勢源の高弟で、勢源門下に及ぶ者がなくなり、勢源の弟の
次郎左衛門にも勝ったので、大いに自信を得て「巌流」という一派をひらいた男である。....
「四十八人目」より 著者:森田草平
って、ふたたび上方へ取って返したもの)、近松勘六、菅谷半之丞、早水藤左衛門、三村
次郎左衛門、それに若党仲間どもを加えて、同勢すべて十人、「日野家用人垣見五郎兵衛....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
っきりであった。相手はどこかへ消えうせたのである。 友人たちは私を呼ぶのに佐野
次郎左衛門、もしくは佐野次郎という昔のひとの名でもってした。 「さのじろ。――で....
「首頂戴」より 著者:国枝史郎
、前後に眼を配っている。つづいて血祭坊主が行く。つづいて行くのは島村左平次、戸村
次郎左衛門、石川|内匠、石田典膳、古市喜左衛門、山辺勇助、中川蔵人、大森弾正、齋....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
もいい芸を見せたが、それが又如何にもすがれていた。だから動きの少い役、例えば佐野
次郎左衛門に対する遊女八橋などは実に絶品だった。
次郎左衛門の心はよくわかるが、自....
「軽女」より 著者:上村松園
想像される軽女には、わたくしは親しみは持てないが、(京都二条寺町附近)の二文字屋
次郎左衛門の娘として深窓にそだち、淑やかな立居の中に京娘のゆかしさを匂わせている....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
郎の花井お梅の箱屋殺し、好評。 ○五月、千歳座にて「籠釣瓶」を初演。左団次の佐野
次郎左衛門、大好評。 ○七月、演芸矯風会起る。さきの演劇改良会が更に組織を変えた....