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欣快
「欣快〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
欣快の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
のものを護るためのお祓いにもなる。かくて大本教は処断された。私は為政者と共に之を
欣快とするものである。 併しそれはそうでも、私は大して飛び上る程うれしいとは思....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
もその月みそかか、明けても朔日《ついたち》を遠くは過ぎるまじく、再会の日を思えば
欣快《きんかい》これに過ぐるものござ無くソロ、――」
何度でも彼らは聞き入って....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
だ。廃物同様の吾輩の話が、君等の仕事の参考になるのは、吾輩の無上の光栄とし、且つ
欣快とするところだ。況んや君の手によって、極度の乱脈に陥っている現下の銃砲火薬取....
「甲賀三郎氏に答う」より 著者:夢野久作
一文のために「夢野久作君に問う」の一項を設けられたについて御回答申上る事を近頃の
欣快とし且つ光栄とするところである。 ところが実を云うと私は「御回答申上る言葉....
「五〇年代の文学とそこにある問題」より 著者:宮本百合子
の水であった、というのが真実なら、むしろこんにちの日本のまじめな人たちは、それを
欣快と思うだろう。ジャーナリズムの一九四九年型花形には青酸っぽい現象が少なからず....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た気持の安心に導くことと同様に、この神主の自若たる言語容貌が、すべてのイカモノを
欣快せしめ、 「大丈夫ですか神主様、心配はありませんかね」 神主は笠を取ったま....
「白銀の失踪」より 著者:ドイルアーサー・コナン
動家として有名なロス大佐である。 「ホームズさん、あなたの御出張を得ましたことは
欣快の至りです」 大佐が挨拶をした。 「ここにおいでの警部殿も出来るだけの手を....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
ば直ちに拙者屋敷に参り、道場においてお手合わせ、試合いたすでござりましょう」 「
欣快」 要介は立ち上った。 「杉氏、貴殿もおいでなされ」 三人揃って部屋を出....
「ピエロ伝道者」より 著者:坂口安吾
衆の涙に媚び給うな。彼等から、それは芸術でない、ファースであると嘲笑されることを
欣快とし給え。しかしひねくれた道化者になり給うな。寄席芸人の卑屈さを学び給うな。....