欲目[語句情報] »
欲目
「欲目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
欲目の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運」より 著者:芥川竜之介
に好《い》い女だったかい。」
「左様でございます。気だてと云い、顔と云い、手前の
欲目では、まずどこへ出しても、恥しくないと思いましたがな。」
「惜しい事に、昔さ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
どこへ行くのかと聞くので、富士山へ登る予定だといったら少なからず驚いて、君はどう
欲目に見ても、富士山へなど登れそうにないという。もっともだ。この寒い冬の最中に上....
「うつり香」より 著者:近松秋江
私はそれと聴くと、どうせそんなことであろうとは思っていながらも、自分に対する
欲目から、お宮の心は私に靡いていないまでも、まさか遠くに離れているとも思っていな....
「霜凍る宵」より 著者:近松秋江
。 旦那らしい者があると思って見るさえ、何とも言えない不快な気持がするが、いかに
欲目でそんなものはないと思おうとしても家の中の様子では、それがあることは確かであ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
て又病気としても結核より糖の方がいやです。どうも出ていそうもない、そう思います、
欲目でなく。糖の出る尿の独特なトロリとした重さがないから。勿論わかりませんけれど....
「おさなご」より 著者:羽仁もと子
《しむ》けでどうにでもなりやすい幼児《おさなご》のことだからと、世俗にもいう親の
欲目のために、いちいちそれを他人《ひと》の仕向け方のせいにしようとしたりすること....