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「款〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

款の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
子供の病気」より 著者:芥川竜之介
夏目先生は書の幅《ふく》を見ると、独り語《ごと》のように「旭窓《きょくそう》だね」と云った。落《らっかん》はなるほど旭窓外史《きょくそうがいし》だった。自分は先生にこう云っ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
をちゃんと心得ている」と言う言葉である。東洋の画家には未《いま》だ甞《かつ》て落《らくかん》の場所を軽視したるものはない。落の場所に注意せよなどと言うのは陳....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
な手つきをして、更に女中の持って来た果物を勧めたりした。 始終七分身の態度で、待しつづけ、決してかの女の正面に面と向き合わない夫人の様子に、かの女は不満を覚....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
冷水を汲み、新らしいタオルを添えるなど、この気の利かない私よりもずっと行き届いた待振りである。そういう場合氏の亙りの長い手足は、中年の良妻のような自由性と洗錬....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
敬され、ジュール・ベルネの科学小説が所謂新文芸として当時の最もハイカラなる読者に待やされていた。 二十五年前には外山博士が大批評家であって、博士の漢字破りの....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
安心なことに、まず、イギリス側に立っているようであった。イギリスからは、また新借を許したそうであり、兵器弾薬は、更に活発に、中国へ向けて積み出されていることが....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
たしはお前さんのお客であるから、お前さんはお客に親切にしてくれるでしょうね。客を待するということは、たとい三日間あの世に行っていた人たちでも当然の義務ですよ。....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
なり、そうして、どこへ行ってもホテル代を払わずに旅行が出来るようになるであろう。待を受けることを当然と心得ている世界漫遊者も、わたしの記憶しているだけでは、だ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
船に乗り込んでようやくほっとした次第である。僕は乗船中、自己の義務を果たすべき条に署名した以上、この船にとどまってはいるが、日没後はもう二度と氷の上へはけっし....
浮世絵画家の肉筆」より 著者:上村松園
もっとも、寛永前後のものを主にされてあるように感じましたのは、その時分の無落のものに極めて佳いものが多かったからかも知れませんが、兎に角近世作家のものが、....
中支遊記」より 著者:上村松園
筆になった新しい絵のようであった。或は知っている作家かとも思うが、少し遠いので落をはっきり見ることが出来なかった。 物静かな、大柄な、青年のような汪主席はい....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
存すべき由を住職に伝えたが、今はドウなったか知らん。 円福寺の画にはいずれも落がないので椿岳の作たるを忘れられておる。椿岳の洒々落々たる画名を市るの鄙心がな....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
ったが、十時頃まで話し込んだ。学生風なのはその頃マダ在学中の三木竹二で、兄弟して待されたが、三木君は余り口を開かなかった。 鴎外はドチラかというとクロース・....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
て愛嬌があった。緑雨に冷笑されて緑雨を憎む気には決してなれなかった。が、世間から待やされて非常な大文豪であるかのように持上げられて自分を高く買うようになってか....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
い光景を、門越しに眺めて秀吉はほくそ笑みました。 「これならさすがの名人も風雅な待が出来ないだろう」 一方利休は、もうちゃんと起きていました。起きているどこ....