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歌仙
「歌仙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歌仙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「煙管」より 著者:芥川竜之介
の河内山宗俊《こうちやまそうしゅん》が、やって来た。――後年《こうねん》「天保六
歌仙《てんぽうろっかせん》」の中の、主な 〔role^〕 をつとめる事になった男....
「私の母」より 著者:堺利彦
ないことを非難するという、文芸的論争が起ったことがある。 それから父は、俳諧の
歌仙(つけあい)の実例を挙げて、その幽《かす》かな心持や面白味を懇々と説き立てた....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
海道をずうっと一ぺん通過してみれば、いかにわが国の自然と人間生活がすでに始めから
歌仙式《かせんしき》にできあがっているかを感得することができるであろうと思う。ア....
「ラジオ・モンタージュ」より 著者:寺田寅彦
うに私には思われる。それは芭蕉とその門下の共同制作になる連句である。その多数な「
歌仙」や「百韻」のいかなる部分を取って来ても、そこにこの「放送音画」のシナリオを....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
で行く人の片頬に残る笑 秋の実りは豊かなりけり こんな連続をもってこの一巻の「
歌仙式フィルム」は始まるのである。それからたとえば 踊りつつ月の坂道ややふけて ....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
の中にすでに若干の心像のモンタージュ的構成を備えているものである。しかしたとえば
歌仙式連句の中の付け句の一つ一つはそれぞれが一つのモンタージュビルドであり、その....
「俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
のずから定まり、一巻が渾然とした一楽曲を形成するのである。 発句は百韻五十韻|
歌仙の圧縮されたものであり、発句の展開されたものが三つ物となり表合となり
歌仙百韻....
「連環記」より 著者:幸田露伴
間に懐胎したが、何様いう因縁かで兼盛と別れて時用の許へ帰したのである。兼盛は卅六
歌仙の一人であり、是忠親王の曾孫であり、父の篤行から平姓を賜わり、和漢の才もあっ....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
通り描いておいたぞ」 信輔卿は一巻の絵巻を吉備彦の前へ押し拡げた。 それは六
歌仙の絵であった。……在原業平、僧正遍昭、喜撰法師、文屋康秀、大友黒主、小野小町....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ていた。そんなこともあったのである。 父親は七十の古希に、国許で同士集まって、
歌仙であったか、百韻であったか、俳諧を一巻き巻いた。それを書物にして配りたいとい....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
す。石の鳥居をくぐって社殿までの右側に、お神楽殿があって、見上げる欄間には三十六
歌仙の額が上げてあったかと思います。左側の石の手洗鉢にはいつも綺麗な水が溢れてい....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
郎」「寺子屋」「忠信道行」「義経吉野落」「土蜘蛛」「山姥」「あやつり三番叟」「六
歌仙」「元禄踊」「靫猿」などを差替えて上演したのである。これらは誰も知ることであ....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
の夷大黒や、渋紙面のベニスの商人や、顔を赤く彩ったドミノの道化役者や、七福神や六
歌仙や、神主や坊主や赤ゲットや、思い思いの異装に趣向を凝らして開闢以来の大有頂天....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
かせり。 ○歌舞伎座新築落成して、十一月二十一日より開場。狂言は「黄門記」と「六
歌仙」にて、団十郎、菊五郎、左団次、秀調、源之助、家橘ら出勤。入場料は桟敷一間四....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
人としての力量の鋭さは掩うべくもない。しかし九条家に対立した土御門通親を五首、『
歌仙落書』という面白い書物まで作ったその子の久我通光を四首におとしたり、その方へ....