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「歌壇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

歌壇の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
式である和歌の歩んで来た成果を収めて、今日の記念とする意味であり、他方には純粋に歌壇の歴史的概括としての集成の事業である。 この「新万葉集」のために歌稿をよせ....
「土」と当時の写実文学」より 著者:宮本百合子
小説』などに和歌を投稿しはじめた。 正岡子規が有名な「歌よみに与ふる書」という歌壇革新の歌論を日本新聞に発表したのは明治三十一年であった。当時十九歳ばかりであ....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
つかしい俳味の中で、葱《ねぎ》の匂《にお》いのように融《と》け流れている。 現歌壇のアララギ一派は、子規によって始められた俳人の余技歌を亜流し、歌であって俳句....
歌集『集団行進』に寄せて」より 著者:宮本百合子
中からまで伝えて来ている。その点で、この二百頁に満たぬ一冊の歌集がきょうの日本の歌壇に全く新しい価値をもって現れているという渡辺さんの言葉は確に当っていると思わ....
歌集『仰日』の著者に」より 著者:宮本百合子
のジャンルですから、それを破壊するより、そこに新しい真実と実感がもられるように、歌壇の下らない宗匠気風にしみないみなさまの御努力が希われます。 登龍のむずかし....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
かでない歌調が、当時の人にも却って新しく響いたのかも知れない。憶良は、大正昭和の歌壇に生活の歌というものが唱えられた時、いち早くその代表的歌人のごとくに取扱われ....
「壇」の解体」より 著者:中井正一
文壇、画壇、楽壇、歌壇、俳壇、乃至学壇、評壇等々、それはそれぞれ犯すべからざる神聖なるにわである。....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
事である。唯近い将来に、歌がどうなって行こうとして居るか、其が言うて見たい。まず歌壇の人たちの中で、憚りなく言うてよいことは、歌はこの上伸びようがないと言うこと....
宇都野さんの歌」より 著者:寺田寅彦
私は宇都野さんの歌集が近き将来に世に現われる事を希望する。その歌集はおそらく今の歌壇に一つの異彩を放つばかりでなく、現代世相の一面の活きた記録としても意義のある....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
その後これも久しく消息を絶し居り候こととて、とんと様子もわからず候えども、近頃は歌壇にての大気焔に候えばまずまず悪しき方にてはなかるまじと安心いたし居り候。先は....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
る。 日本の詩とは日本語の詩よりほかにないということがはっきり分っておる現代の歌壇では、専ら短歌を作るから、短歌と呼んでいて、和歌とはいわなくなっている。これ....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
みんなが一斉にこちらを向く、そうして堅くなっている。 潮音の旧い社友で、土地の歌壇で元老株のお医者さんの山下秀之助君が一場の歓迎の辞を述べて、これが済むと、ま....