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歌心
「歌心〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歌心の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、門衛小屋から出掛けてきた。一つ二つ鶫が鳴きはじめ、やがて堡楼の彼方から、美しい
歌心の湧き出ずにはいられない、曙がせり上ってくるのであった。法水は伸子と窓際に立....
「歌集『集団行進』に寄せて」より 著者:宮本百合子
の中に辛うじて二人の先達《せんだつ》を送った婦人の大衆はまだまだ「やさしい婦人の
歌心」という程度のところに引止められていて、生活のあらゆる重荷にひしがれながらせ....
「金色の秋の暮」より 著者:宮本百合子
に馴れる力。シュニツレル、ゲーテ、イディオットのこと。子供のこと。年をとった女に
歌心、絵心、それでなければ信心がある方がいいこと等。 これあるかな松茸飯に豆腐....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
納言隆房の卿が節会に参内せられた時、一目見て恋された女房である。始めは恩をこめた
歌心をこめた文を送られたけれどもその数はつもるばかりでなびく様子もなくて長い間た....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
種だとかこまかいものを直ぐに見付ける名人だった。中にも蝉のぬけがらは彼女に非常に
歌心をそそるらしかった。「うつせみの」「うつせみの」と口ずさみながら彼女は林の中....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
達の血潮は玄海灘から吹きつける肌寒い夜風位いには驚きません。歌論は歌論へ、秋月は
歌心へ、帰り行く友を送ってそこらまでの心算がやがて博多の街つづきである箱崎になん....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
人の教ふる所、更に師の仰せに違はず…… とある。これはもとより先に触れた定家の作
歌心得のいずれにも強調されている、あの「詞は古きをしたひ、心は新しきを求め」の態....