歌所[語句情報] » 歌所

「歌所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

歌所の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
分はかまわぬ。よき歌を作って奉《たてまつ》るものには莫大の御褒美を下さるると、御歌所《おうたどころ》の大納言のもとから御沙汰があったそうな。そこで叔父御が言わし....
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
する者は夥しいが、進退伺を出して恐懼恐懼と米つきばったの真似をする者はあるが、御歌所に干渉して朝鮮人に愛想をふりまく悧口者はあるが、どこに陛下の人格を敬愛してま....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
島冬道は去って名古屋県に赴いて、参事の職に就いたが、後明治二十三年九月三十日に御歌所寄人を以て終った。また野村は後明治六年五月二十一日にこの職にいて歿したので、....
国宝」より 著者:宮本百合子
くないことだといえるだろうか。 万葉集の立派な写本は宮内府図書寮とかにあってお歌所の長である佐佐木信綱博士しか見られないものだったそうだ。マチスやユトリロの名....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
い、おくにぶりの言葉までも、今日日常語として使えばセクト的な印象しか与えない。お歌所的和歌の歌詞が吾々の生活の言葉と全く無関係であるような類である。 幸いに認....
赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
もが、カレンの足もとに目をつけました。そして、カレンがお寺のしきいをまたいで、唱歌所の入口へ進んでいったとき、墓石の上の古い像が、かたそうなカラーをつけて、長い....
三枚続」より 著者:泉鏡花
しゃい。)といい棄てて、この暑いに袴を穿かせるほどな家風、一体婦人を対手の業体、歌所はしつけのいいもので、ニヤリともせず真面目くさり、髭のない男の手持なげに、見....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
分類も、『古今集』が春・夏・秋・冬・賀・離別・羇旅・物名・恋・哀傷・雑・雑体・大歌所御歌としてから、大体この方針が承け継がれた。物名や大歌所御歌などは後ではなく....
山の人生」より 著者:柳田国男
させて山人と見ようという点に、新たな興味を生じたものですが、『古今集』にはまた大歌所の執り物の歌としてあって、山人の手に持つ榊の枝に、何か信仰上の意味がありそう....
美しい日本の歴史」より 著者:吉川英治
、農家もくすね こんど東宮の御新居となる青山御所の正門寄りの鮫ヶ橋に、以前、お歌所の千葉|胤明翁が住んでおられた。 千葉さんも戦時中、私とおなじ奥多摩の福生....