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歌物
「歌物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歌物の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
》じゃのう。お身は兼輔とここで何を語ろうていた」と、頼長は笑いながら訊いた。 「
歌物語など致しておりました」 「恋歌の講釈か」と、彼はまたあざ笑うような眼をした....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
調べに酔わされることは渾心的《こんしんてき》です」 お銀様を前にして、こういう
歌物語をはじめている。広長舌は必ずしも弁信法師の専売ではない、ということはわかる....
「女心の強ければ」より 著者:豊島与志雄
いると、琴の音はいつまでも絶えそうになかった。彼は琴曲のことには不案内だったが、
歌物ではないらしく、ただ手の技を主とする緩急高低の音色の連続だ。変化はあっても似....
「古事記」より 著者:太安万侶
を木の俣の神と申します。またの名は御井《みい》の神とも申します。 ヤチホコの神の
歌物語 ――長い歌の贈答を中心とした物語で、もと歌曲として歌い傳えられたもの....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
いうオシラ神があって、その根原はなお不明である。八戸のイタコなどの記憶する雀燕の
歌物語は、まだ仔細には聴取っていないが、主として鳥類のかつて人であった時の事を説....