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「歌碑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

歌碑の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
山の湯雑記」より 著者:折口信夫
やっぱり今年は、度々これを喰べた。七月の五日、鶴岡の町であった先師三矢重松先生の歌碑の除幕式に出掛けて、其後ずっと出羽の山々を歩いて居た訣だが、あの次の六日の日....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
る。仏会の歌もはじめは前に引用した維摩講のときの歌や、薬師寺に伝わっている仏足石歌碑の歌や、百石讃歎の歌やのように短歌であるが、慈覚大師あたりから後では梵讃漢讃....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
耀がうすれてゆく。ぶらぶら上ってその辻まできてみると、椿と藪に埋まって西行法師の歌碑があり、それと並んで低い竹垣根を結い廻した高札場がある。みると、宿役の布告や....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、捕手の灯の数も減るともなく気抜けして、別な方角へ散ってしまった頃。 紀貫之の歌碑がある潮明寺の床下からソロリ……と這いだして、目を光らせ、かがみ腰に、あたり....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ととぎすの名所でもございまする」 と、右大弁清忠がいうと、 「そうそう、門前の歌碑に、読人不知の歌が、こう刻まれてありましたな」 と、堀川の大納言が、懐紙に....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
か」と砕花氏、寺の玄関から戻って来ていう。寺は堤下の低地、ぼくらは門内の“西行の歌碑”と、遊女の妙の碑を見ていたが、「いますか、坊さんかたれか」と、あとに従いて....