歌舞伎十八番[語句情報] » 歌舞伎十八番

「歌舞伎十八番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

歌舞伎十八番の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
歯車や何かに吸引されて、運動が遅くなるのだという。なにから何まで磁力とは、まるで歌舞伎十八番の「毛抜」みたいなことになったものである。 「……次に僕はあの時計が....
能とは何か」より 著者:夢野久作
間の個性……すなわち芸力や持ち味が如何に発揮されるかを見て喜ぶという傾向になる。歌舞伎十八番なぞはその一例で、平生の芝居でも、誰の何々はこうこう……なぞいうとこ....
明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
い腕輪を見せ、やや長めの断髪の下から、水入りの助六《すけろく》(九代目市川団十郎歌舞伎十八番)のような鉢巻《はちまき》を手拭《てぬぐい》でして、四辺《あたり》を....
ながうた勧進帳」より 著者:酒井嘉七
い…… が、どうも変でございます。 御存じでもございましょうが、この長唄は、歌舞伎十八番勧進帳の、いわば、伴奏曲でございまして、この芝居が天保十一年の三月五....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
しむらくは彼は大正の代を見ずして終った。 明治二十八年から二十九年にわたって、歌舞伎十八番の「暫」と「助六」とが歌舞伎座で上演された。今にして思えば、ここらが....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
村でも大雅でもない。尺寸の小幀でも椿岳一個の生命を宿している。古人の先蹤を追った歌舞伎十八番のようなものでも椿岳独自の個性が自ずから現われておる。多い作の中には....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
師名人長次」を脚色して上演。菊五郎の長次、好評。 ○十一月、歌舞伎座にて団十郎は歌舞伎十八番の「暫」を勤め、連日売切れの大入りを占む。 ○三月、明治座の「堀川」....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
る。そのうちに、歌右衛門氏の常磐などは、今から期待されている。成功すれば、新しい歌舞伎十八番物になるかもしれない。(昭和二十七年十二月) ――第一期十....