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歌行
「歌行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歌行の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
つばき》の切枝二本、十五銭。眼医者、八十銭。ゲエテとクライスト、プロレゴーメナ、
歌行燈《うたあんどん》、三冊、七十銭。鴨肉《かもにく》百目、七十銭。ねぎ、五銭。....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
ない。 十一月四日。土曜日。 晴れ。いまは大阪。中座。出し物は、「勧進帳」「
歌行燈」「紅葉狩」。 僕たちの宿は、道頓堀の、まっただ中。ほてい屋という、じめ....
「鏡花氏の文章」より 著者:中島敦
くの方で、名物焼蛤の白い煙を夢のように月下に吐いて、真蒼な野路を光って通る。』(
歌行燈)なぞ、以下例を挙げれば限りもないが、決して新感覚派の人達に比して遜色ない....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
出しますが、戦国時代の一人の女のひとが「秋の扇とすてられたらば」という意味の「怨
歌行」という詩に、新しい斉《セイ》の※素《ガンソ》(真白い練絹)の鮮潔霜雪のよう....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
文学が非常に好きで、わけても万葉の和歌を愛した。で今度の三崎行も西行を気取っての
歌行脚であった。が、これは表面で、お色と別れた寂しさを、まぎらそうというのが真相....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
宗寺へ身を寄せ、後には大徳寺へも参じ、また、光広卿などと共に、世の流転をよそに、
歌行脚よし、茶三|昧よし、思わず数年を暮して来たが近頃、岸和田の城主、小出右京進....