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歌詠み
「歌詠み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歌詠みの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
うのである。兄の忠通は天下の宰相たるべき器《うつわ》でない。彼は単に一個の柔弱な
歌詠みに過ぎない。今でこそ氏《うじ》の長者などと誇っているが、やがてはこの頼長に....
「料理芝居」より 著者:北大路魯山人
良寛は「好まぬものが三つある」とて、
歌詠みの歌と書家の書と料理屋の料理とを挙げている。まったくその通りであって、その....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
誠に馬鹿気たもので。遊びに往くのに妙な装をしたものです。天明の頃|彼の千蔭という
歌詠みがございましたが、此の人は八丁堀の与力で、加藤と申す方でございまして、同じ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
と無くてぞ 見まし ほのぼのと あり明けの月の 志賀の浦なみ などと、日ごろの
歌詠み癖は、口をついて出たが、ついに石山寺の同勢へは落ち合えなかった。 おそら....
「家庭料理の話」より 著者:北大路魯山人
理由も、実はここに存するのである。 良寛様が、料理人のつくった料理、書家の書、
歌詠みの歌はいけないと言っておられるが、料理人が自分の庖丁の冴えを忘れて料理をつ....