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「歌謡曲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

歌謡曲の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白蟻」より 著者:小栗虫太郎
みていた、野心の一つだったとも云えるだろう。 のみならず、この一篇で、私は独逸歌謡曲《ドイツ・リード》特有の、あの親しみ深い低音に触れ得たことと思う。それゆえ....
風狂私語」より 著者:辻潤
色を示し、北原白秋と違った性質のエピキュリアンの風貌をみせるようになった。のち、歌謡曲の作詞を手がけ、やがてレコード会社の専属作詞家になり、800余りの歌謡曲の....
草藪」より 著者:鷹野つぎ
りは長兄の見舞を待ちわびる気持も、周囲の空気のなかに紛らかされていた。 何かの歌謡曲を澄んだ丸味のある声で唱っていたりして、腹痛の柔らいでいる時には、何か思い....
町内の二天才」より 著者:坂口安吾
思わない。むろんそれで月謝を稼いでいる先生も。ヴァイオリンの天才。バレーの天才。歌謡曲の豆天才。どれといって親の熱に変りはないが、特に熱病がハデに露出しているの....
退歩主義者」より 著者:坂口安吾
こんでからも、一人残って熱演。幕が下りると、幕をかきわけて、天地陰陽とりまぜての歌謡曲。みんなゲラ/\笑っている。 馬吉は胸に掌を組み合せて、小首をかたむけて....
貞操問答」より 著者:菊池寛
聴きたくなった。彼女は、エレクトロラの蓋を払って、コンチタ・スペルビアのスペイン歌謡曲をかけると、自分も小声で共に和しながら、酒場の中を、一、二度行きつもどりつ....
可愛い女」より 著者:神西清
で野蛮と来ている。こっちじゃ一生懸命|粒よりのオペレッタや、夢幻劇や、すばらしい歌謡曲の名人を出してやるんだが、それが果してあの手合いの求めるものでしょうか? ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
の子が炭坑節を唄っていたよ。桜まつりと、いうんだそうだ。私の行った日は、桜まつり歌謡曲の日。その翌日は、ストリップ桜ショウの日、と宣伝ビラにあったね。山伏の根本....
艶色落語講談鑑賞」より 著者:正岡容
言いつついろいろ考えた末、やっとわかって彼女、思わずふきだした。 その踊りは、歌謡曲に取材したもので、すなわち、君去りぬ。 同じ頃、拙作「花の富籤《とみくじ....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
立花家花橘などがその代表的な専属芸術家で、かの「道頓堀行進曲」以来今日の流行歌や歌謡曲の前身をなすジャズ小唄なるものが台頭しだしてからは、故小花、それから美ち奴....
文化の日」より 著者:吉川英治
そして草ぶき屋根や荒ら壁の部落でそこの人々の生活とはまったく似もつかないジャズや歌謡曲の流れなどを聞くと、不調和な滑けい感を覚える以前に、何かこの国の文化なるも....