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歓会
「歓会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歓会の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
し、笑ってその験をお眼にかけます」 趙と愛卿の霊は、手を取りあって寝室へ往って
歓会したが、楽しみは生前とすこしも変らなかった。 鶏の声が聞えた。 「私は、帰....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
な裲襠《うちかけ》をまとい、三幕目の出をまっていた。
出場が、知らされて、遊里
歓会をかたどった、舞台に出る。
師匠菊之丞が扮する、身を商賈《しょうこ》にやつ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
っぴん》は五百人に愛さるるも奇とするに足らずと、三七日《さんしちにち》経て長者大
歓会を為《な》し、彼女を妙光と名づけた。ようやく成長して容華《すがた》雅麗《みや....
「源氏物語」より 著者:紫式部
きく響かせるから、そんなに泣かないで」 と源氏は右近に注意しながらも、恋人との
歓会がたちまちにこうなったことを思うと呆然《ぼうぜん》となるばかりであった。滝口....
「源氏物語」より 著者:紫式部
していることはこうした微行のお遊びの際にもいかめしくうかがわれる宮を、年に一度の
歓会しかない七夕の彦星に似たまれな訪れよりも待ちえられないにしても、婿君と見るこ....
「蛇性の婬 」より 著者:田中貢太郎
あった。真女児が出て来て、酒や菓子を出してもてなしてくれたので、喜しき酔ごこちに
歓会を共にした。豊雄は朝になって女に逢いたくてたまらないので、朝飯も喫わずに新宮....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
勇敢に兄にぶっつかってみてください。切に前途の光明を祈ります。」 一二 交
歓会 それからの一週間は、次郎にとって、変に矛盾にみちた明け暮れだった。 二....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
とただ二人、花火見物の屋根船と洒落込んだ。 然るにそうしたせっかくの千載一遇の
歓会なのに、とかく、圓朝はふさぎ込んでばかりいる、何話し掛けても生返事ばかり、男....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
た。なにか質問し、ハリントンのちょっとした冗談やお話をおもしろがり、チロオヌとの
歓会については不問に付してくれた。彼は、謀叛人とその奇抜な宮廷について、描き出す....