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歟
「歟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
歟の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「星あかり」より 著者:泉鏡花
松の葉だの、屋根にも廂にも睨まれる、あの、この上もない厭な思をしなければならぬの
歟と、それもならず。静と立ってると、天窓がふらふら、おしつけられるような、しめつ....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
殆ど一目にて余の眼に映じ尽せり、今思うに此時の余の眼は宛も写真の目鏡の如くなりし
歟、眼より直ちに種板とも云う可き余の心に写りたる所は最と分明なるのみかは爾後幾年....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
る一寸一寸、一分一分、一厘一厘が、政元に取っては皆好ましい魔境の現前であったろう
歟、業通自在の世界であったろうか、それは傍からは解らぬが、何にせよ長い長い月日を....
「運命」より 著者:幸田露伴
西南方のやゝ詳なるは、鄭和に随行したる鞏珍の著わせる西洋番国志を採りたるに本づく
歟という。 胡※｜嘗て武当の諸巌壑に游び、此山異日必ず大に興らんといいしもの、....
「春昼」より 著者:泉鏡花
っせえまし。」 こうして人間同士がお静かに分れた頃には、一件はソレ竜の如きもの
歟、凡慮の及ぶ処でない。 散策子は踵を廻らして、それから、きりきりはたり、きり....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
の城は何程候、と前路の模様を問うたに対し、政宗は、佐沼へは是より田舎町（六町程｜
歟《か》）百四十里ばかりにて候、其間に一揆の籠《こも》りたる高清水と申すが佐沼よ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
吩附、跡引き上戸の言葉は針、とが／＼しきに胸を痛めて答うるお辰は薄着の寒さに慄う
歟唇、それに用捨もあらき風、邪見に吹くを何防ぐべき骨｜露れし壁｜一重、たるみの出....
「連環記」より 著者:幸田露伴
聖人の盛徳といえども、御年猶若かりし頃には、堪えかねて見放したもうて去られしもの
歟、或は幵官氏に宜しからぬことのありし
歟。すべて遠き古の事、考え知らんにも今如何....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
交通上経済上に大発達を遂げて愈々殷賑を加えた。大内は西方智識の所有者であったから
歟、堺の住民が外国と交商して其智識を移し得たからである
歟、我邦の城は孑然として町....
「瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
く説くを休めよ、我まずこれを言わん、浮浪の壮士が御老中にても暗殺せしにはあらざる
歟と。老僕聞て大に驚き、過る三月三日、桜田の一条を語りければ、一船ここに至りて皆....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
タニグクのさ渡る極み、潮沫の留る限り」、或いは「タニククのさ渡る極み、かへら（櫂
歟）の通ふ極み」、或いは「山彦の答へん極み、タニグクのさ渡る極み」などいう成句が....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
、刑罰の時紙籏に罪状姓名を筆とる者）毎日二条城外の塵穢を掃除するも、中世よりの風
歟。 とある。のぼりは「幟」で、罪状を書いた旗から得た名である。罪人を扱い、汚....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
所也。恐々謹言。 六月五日 宣舜 衆中沙汰衆御房 。寺門四面三大払治（大掃除の事
歟）等也。 とみえているのは、よく当時の事情を示したものである。右は大乗院専属....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
臨時十一与奪事の条に、役おわりたる獄囚を放免するの儀を叙して、 勘問式云、尉乍押
歟） 今案、件免物、近代向之。一拝分散而已。 とある。これによると、放免囚は役お....
「濫僧考補遺」より 著者:喜田貞吉
も、その扱いが普通の僧侶とは別であった。西宮左大臣源高明の「西宮記」臨時十一に、
歟。 とある。僧の犯罪については「大宝僧尼令」にその規定があって、まずこれを還俗....