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止す
「止す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
止すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
外国から輸入される書物や絵を、一々これにかけて見て、無価値な物は、絶対に輸入を禁
止するためです。この頃では、日本、英吉利《イギリス》、独逸《ドイツ》、墺太利《オ....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
鎖を欲しがるように。
奴隷
奴隷廃止と云うことは唯奴隷たる自意識を廃
止すると云うことである。我我の社会は奴隷なしには一日も安全を保し難いらしい。現に....
「星座」より 著者:有島武郎
渡瀬の顔に投げてよこすのだった。しかしながら渡瀬はそれしきのことで自分の仕事を中
止する気にはなれなかった。彼は好んでとぼけた様子をしながら、
「それはできないこ....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
しない思想もしくは動機によって成就された改造運動は、当初の目的以外の所に行って停
止するほかはないだろう。それと同じように、現在の思想家や学者の所説に刺戟《しげき....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
私が商う魚だって、品に因っちゃ好嫌えは当然だ。ものを見てよ、その上で欲しくなきゃ
止すが可い。喰いたくもねえものを勿体ねえ、お附合いに買うにゃ当りやせん、食もたれ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
マン及びヘルムホルツ/恒星の数は無限か/暗黒な天体や星雲が天空一面に輝くことを阻
止する/物質の不滅/スピノザ及びスペンサーの説/ランドルトの実験/エネルギーの不....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
行動を支配するものは、不可犯の法則である。善行は魂の進歩を助け悪行は魂の発達を阻
止する。幸福は常に進歩の中に見出され、進歩につれて神に近づき、完全に近づいて行く....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ないで磁気を生じさせたから、ガラスの棒はすぐに動いて。少々振動させても、ここで静
止する。手でこの位置より動しても、すぐに元の所にもどる。数回やっても、その通りで....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
ぜんとす。その危機実に一髪と謂わざるべからず。若し幕府にして戦端を開かば、その底
止するところ何の辺に在るべき。これ勝伯が一|身を以て万死の途に馳駆し、その危局を....
「米」より 著者:犬田卯
てこれでなかったら、こんどは見ろ、組合からだって手に入らねえから。」 いやなら
止すと言わぬばかりである。 「うむ――」と浩平は今は折れるしかなかった。「それで....
「妖怪学」より 著者:井上円了
も、永く静止して一点に保つことあたわざるものなり。また、衆人中一人くらいは手を静
止することを得るも、衆人ことごとく同時に静
止することあたわざるべし。もし、その中....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
に失せざるも、またあえて逡巡として進まざるにあらず。けだし、その勢い一刻片時も休
止することなく、まさに無窮に向かって進まんとす。ああ山川の教育も、その功また大な....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
政治の外に独立すというも、日曜日に諸店を閉鎖せしめ、礼拝の時間には汽車の運転を中
止するがごときは、いくぶんの干渉ありといわざるべからず。各市街につきて検するに、....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
ると述べ、署名入の絵などを呉れて、非常に歓待してくれた。ところが市会では傍聴を禁
止するという決議をしてしまった。つまり、市長の政治力の弱さ、市会の理事者側に対す....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
知り南進を起し、三月三十日にはゼノバ北方の要点ボヘッタ峠を占領して仏国の突進を防
止する決心をとったが、その後仏軍の行動の活発でないのに乗じ、更に四月八日にはボル....