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止み難い
「止み難い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
止み難いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
っとも非常時の陸海軍では民間飛行の場合などとちがって軍機の制約から来るいろいろな
止み難い事情のために事故の確率が多くなるのは当然かもしれないが、いずれにしても成....
「新緑」より 著者:宮本百合子
歌調には、何か切なものがある。五月闇おぼつかなき山の奥から鳴いて出づる郭公と共に
止み難い何ものかの力を同感しているように思われる。作者は傍観せず、鎌倉の山の木立....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
りのものを丹念に二度書き上げたものは、もはや半分以上魂の抜けたものになるのは実際
止み難い事である。津田君はそういう魂のないものを我慢して画く事の出来ぬ性の人であ....
「地上」より 著者:島田清次郎
った端っぱであった。欲求が広大な私有地と宏壮な邸宅を必要とする「富」の占有者達は
止み難い欲求を高台の新しい土地に充たしていた。霽れた穏かな青空には浮雲一つなく、....
「美の国と民芸」より 著者:柳宗悦
ものとなります。それ故装飾が複雑になり、色調が多彩となり、形態が錯綜してくるのは
止み難い結果です。一方これとは性質が逆な民衆的作物が眼に映ります。一般公衆のため....