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止血
「止血〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
止血の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
。 怪老人は、大男の心臓を、陳君の左胸部へ移し植え、血管をつぎ合したり、収斂、
止血剤を施したり、大童になって仕事をつづけたが、やがて、左胸部の創を縫合せてしま....
「人工心臓」より 著者:小酒井不木
ちにベッドの上に横わり、内科に勤務して居る友人を呼んで診て貰いますと、とりあえず
止血剤を注射し、絶対安静せよと忠告をしてくれましたから、私は仰向きになってじっと....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
んの容態しか通知できないことを赦して下さい。 一時は実に不安な気持ちでしたが、
止血の注射で、血もきれいに止まりそれとともに熱も平熱になって今日で三日ほど無熱で....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
かりあぐらをかいた。施先生と婦長さんとが私の傷に薬をつけ、ガーゼを押しこんで圧迫
止血をしてくれ、その上から三角巾でぎりぎりと締めつけた。しかし動脈出血だから三角....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
出血の長く止まらない時にはゼラチン即ち西洋|膠《にかわ》を湯で溶かして飲むと
止血《しけつ》の功がありますけれども西洋膠なぞは滅多にありません。その代り支那《....
「ひとりすまう」より 著者:織田作之助
としていたらしいが、やがて海水を手ですくって、ぼくの口にのませてくれた。食塩水が
止血に効くことを知っていたのだろう。綺麗な手だった。しなやかで色が白かった。その....