正使[語句情報] »
正使
「正使〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
正使の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
行がカルカ辺で兎狩した事を記して歩卒三、四百人弓矢を帯びて三重に兎どもを取り巻き
正使副使と若干の大官のみ囲中に馬を馳《は》せて兎を射、三時間足らずに百五十七疋取....
「島原の乱」より 著者:菊池寛
議した。家光は東国の辺防を寛うすべからずと云って許さず、よって板倉内膳正|重昌を
正使とし、目付|石谷十蔵貞清を副使と定めた。両使は直ちに家臣を率いて出府した。上....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
に先だってその準備のために京都に滞在していた一橋慶喜ですら、三条実美、阿野公誠を
正使とし、滋野井実在、正親町公董、姉小路公知を副使とする公卿たちから、将軍|入洛....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
面のこととて、まず各自の姓名職掌の紹介がある。六か国の代表者の目は一様にその日の
正使にそそいだ。通禧は烏帽子に狩衣を着け、剣を帯び、紫の組掛緒という公卿の扮装で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んの危急存亡の場合なんだ――ところで、品右衛門爺さんを先導且つ監督として、拙者が
正使に当り、久助さんだけは当然|介添《かいぞえ》として行かにゃなるまいから、同行....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と抜け出したけれども、この年、幕府からは向山隼人正《むこうやまはやとのしょう》が
正使として、田辺外国奉行支配組頭がこれに添い、別に徳川民部大輔《とくがわみんぶた....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
きないことでした。 万延元年(この小説の時代より五六年前)幕府が、新見豊前守を
正使とし、村垣淡路守を副使とし、小栗上野介《おぐりこうずけのすけ》を監察として、....
「三国志」より 著者:吉川英治
た」と告げた者がある。 そう関門へ告げに来た者は、すなわち趙雲子龍であったが、
正使は諸葛孔明その人であり、玄徳の名代として従者五百余をつれて上陸した。 喪を....