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「正当防衛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

正当防衛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
しは蔦代を鉄砲で撃ったのだ! って言えばそんでいいんだ。紀久ちゃんはそれで立派に正当防衛になるんだから」 「…………」 紀久子はやはり黙りつづけていた。黙って....
地球を狙う者」より 著者:海野十三
殺されるところでしたわ」 「ぼ、僕は、博士を撃ってしまった!」 「いいわ。だって正当防衛ですもの」 僕は博士の仆れているそばへよって、ひざまずいた。博士の身体....
鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
の騒ぎの大きかったのも無理はない。――秀蓮尼は、こっちへかえるとき、ハルピン虎を正当防衛で射殺して来たそうだ。だから僕のために仇敵をうったも同然だ。 「どうして....
警察官職務執行法」より 著者:日本国
、武器を使用することができる。但し、刑法(明治四十年法律第四十五号)第三十六条(正当防衛)若しくは同法第三十七条(緊急避難)に該当する場合又は左の各号の一に該当....
地球要塞」より 著者:海野十三
怪声《かいせい》張《は》るX大使――白人種結社から派遣されたスパイ? 「あれは正当防衛だ。あなたから、恨まれる筋はないのだ」 X大使だと知って、私は猛然と、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
不幸か、それはまだわかりませんでした。仮りにも役目で向った人たちに、かかる猛烈な正当防衛を試むることの理非は、悲しい哉《かな》、ムク犬には判断がつきませんでした....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を受けるようなことはありませんでしたか」 「ありませんとも。暴力じゃありません、正当防衛ですもの。盗みをする奴をつかまえて聞かなけりゃ、打ち殺したって苦しかあり....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とを好まない米友であるにしてからが、勢い決死的に応戦の覚悟をきめること以外には、正当防衛の手段は無いのです。 躍《おど》り立った米友は、その応戦の準備をしてい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の罪を被《かぶ》せられてしまっている。単に暴力行為――暴力とは言えない、あくまで正当防衛の正力だとは自分で信じているけれども、仮りにも人を傷つけたという理由の下....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
際、与八に声を立てられることを怖れての非常手段と見えますから、あちらからいえば、正当防衛の一手段に過ぎないかも知れません。大へんおとなしく、素直に与八を引き寄せ....
ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
が脳病患者であると確信するようになった。それで私は召使たちを寝させてしまったが、正当防衛ができるようにと一梃の古い連発銃に弾をこめた。 十二時の鐘がロンドンの....
博物誌」より 著者:岸田国士
かなくなり、私の銃先が狂うようになり、鷓鴣のそばへも寄りつけなくなると、私はもう正当防衛の権利でも与えられたような気になる。 鳥の中でも、鵲とか、樫鳥とか、く....
彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
に対する殺人に就ては勿論大寺は法律上無責任であり、清三に対して、傷害致死、或いは正当防衛事件となって、殺人事件にはならないかも知れない。之は余り小説じみています....
死者の権利」より 著者:浜尾四郎
絶対に否認し、自己に暴行の認識あるを認めております。但し自己の暴行については多少正当防衛説を主張し他方犯行当時ウイスキーを多量に呑んでいたため、通常の心理状態に....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
らこれは、彼らが社会の圧迫に対する避け難き手段であらねばならぬ。言わば生存の為の正当防衛である。世人はまたよく、部落民の根性が曲っているという。品性が下劣だとい....