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正念場
「正念場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
正念場の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
とみざ》に時の大名優九世市川団十郎が「渡辺崋山《わたなべかざん》」をして、切腹の
正念場の時、私は泣出したのだそうだ。父は私をかかえて家まで送って来て、折角のとこ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
、お止《とど》めなされしは?」
「音羽屋っ」
「東西東西、静かにしてくれ、ここが
正念場だ」
旅人は、七瀬が、綱手が、何う考えているかも察しないで、綱手を、じろ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
もうかといわぬばかりの見幕。隣りの寝室には宗皇帝がいるのだが、これはいよいよ以て
正念場だと思いながら加十は止むを得ず先に立って寝室の中へ入って行くと、何処へ隠れ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
背負《おんぶ》した、あっしにとっても、だいじな従妹《いとこ》。……いま生き死にの
正念場《しょうねんば》で喘いでいるというのを、軽くあしらうわけじゃありませんが、....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
火の車で、こりゃまア、世間の評判だけでしょうが、あわや店仕舞いもしかねないほどの
正念場ということです。……今度|結城《ゆうき》の織元で、鶴屋仁右衛門《つるやにえ....
「好日」より 著者:三好十郎
んだけど、世話してくれる人は、捜せば、ほかに有ります。しかし文学の、この、戯曲の
正念場で、人間として、僕のぶつかる相手になってくれる人は、日本広しといえども、あ....