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正本
「正本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
正本の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一 むかしの
正本《しょうほん》風に書くと、本舞台一面の平ぶたい、正面に朱塗りの仁王門、門のな....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
。」そこで、書記代理が友人との会食か何かでさしつかえることがなければ、処刑命令の
正本が作成され、書きあげられ、浄書され、送達される。そして翌日夜明け頃から、グレ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
青木さんは、父に村に帰って来て村長をやってもらいたいと言っていた。それに対して、
正本の祖父は、今では村の人も父を歓迎はしているが、いったん家まで売って立退いた村....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
親しくその辺の口演に接したいといわれる方あらば、現、蝶花楼馬楽が引き抜き道具立の
正本芝居噺によって味わわれたいといっておこう。馬楽は圓朝直門の、今は亡き三遊亭一....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
と改作 演劇天覧――「勧進帳」の訂正――狂言作者志願――浄瑠璃本濫読――黙阿弥の
正本 鶴蔵と伝五郎 猿若町の市村座――新蔵のお三輪――弥次喜多の芝居――磐梯山噴....
「訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
売り出された。そこで第一部は未正誤本が五百部世間に流布していて、その他は象嵌済の
正本なのである。第二部の正誤は私の作ったのが目下富山房の手にある。これも紙型は象....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は手越河原の闇戦に駈け入ったまま再び味方の中へ帰って来なかった。 彼の死は「天
正本・太平記」では淵辺甲斐守義博とみえ、「難太平記」はたんに、 淵辺ト言フ年来....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
あるまいか。 しかし何もかもが一朝に瓦礫となるような戦も珍しくない世に、それの
正本などがただしく伝えられるはずもない。おそらくは伝写に伝写をかさねて世を経たも....