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「正格〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

正格の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
友はこの時、冗談でなく槍をとって、それを中段に構えて待《まち》の位に附けたのは、正格にしてまさに堂に入れるものであります。一口に米友と言ってしまえば、お笑いのよ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の反芻《はんすう》でもなく、岑参《しんしん》の詩を、淡窓《たんそう》の調べもて、正格に吟じ出でたものであります。そうして、この詩句と吟調とが、田山白雲によって、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
た米友が、ガバと身を起して、 「今、犬が鳴いたなあ」 犬ならば吠えるというのが正格であろうけれど、鳴いたと口走ったのは、それと前後して鶏の鳴いたその混線のせい....
丹下左膳」より 著者:林不忘
り》の者は刃列をそろえてすばやく山道の左右に退路を断った。 とともに! 一刀流正格の中青眼につけた岡崎兵衛、めんどうなりと見たものか、たちまち静陣《せいじん》....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
かるべからず。その策|如何《いかん》というに、朝夕《ちょうせき》主人の言行を厳重正格にして、家人を視《み》ること他人の如くし、妻妾児孫をして己れに事《つか》うる....
民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
とて掛けた草鞋を見るでしょう。風情には古格がよく残っています。だが今の料理にもう正格はありません。すでに都びて富者の客を待つばかりなのです。草鞋は飾りとしてのみ....