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「正正〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

正正の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古千屋」より 著者:芥川竜之介
た。…… しかし正純は返事をせずに、やはり次ぎの間に控《ひか》えていた成瀬隼人正正成《なるせはいとのしょうまさなり》や土井大炊頭利勝《どいおおいのかみとしかつ....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
因に基くものと云わざるを得ないわけだ。 尤もこう云っても日本教育の本質である真正正味の半封建性を私は少しも軽んじようとするのではない。之こそ実は日本教育の伝統....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
これより先幕府は安政三年二月に、蕃書調所を九段坂下元小姓組|番頭格竹本|主水正正懋の屋敷跡に創設したが、これは今の外務省の一部に外国語学校を兼たようなもので....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
つ」 「うむ、これか」 壮士は、座右の長い刀を今更めかしく取り上げて、 「主水正正清《もんどのしょうまさきよ》じゃ」 「拝見致す」 型の如く鞘《さや》を払っ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
て切腹した、斬られたのは位のある人――これだけの話の筋を辿《たど》れば、かの主水正正清《もんどのしょうまさきよ》の長刀を帯していた新兵衛が、あの刀で誰をか斬った....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
す。 「喫驚《びっくり》したかな、田中新兵衛だよ、示現流《じげんりゅう》の、主水正正清《もんどのしょうまさきよ》の田中新兵衛だ」 「うむ――また出たか」 「今度....
弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
た『養由基』一巻、手写した人は大楠公であった。その養由基を譲り受けて以来、日置弾正正次は、故郷に帰って研鑽百練、日置流の一派を編み出した。これを本朝弓道の中祖、....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
ら七年目の年で、また、あて名にみえる 上杉の正弼 というのは、清子の甥の、弾正正弼のことである。彼の住居の跡は、梅迫から一キロほどの北の上杉町にあって今でも....