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「正統〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

正統の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
のでしょう。ハミルトン氏は実にシャープなビジネスマンライキな人です。そして熱心な正統派の信仰を持った慈善家です。僕はことのほか信頼され重宝《ちょうほう》がられて....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、ここで簡単にそれを述べようと思う。』 当時の宗教裁判は蚤取眼で新思想や学説が正統の教理と撞着する点を捜し出そうとしていたから、その危険な陥穽を避ける必要上か....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戦争の形態に関する限り甚だしい不合理とは言えないと信ずる。 私の戦争史が西洋を正統的に取扱ったからとて、一般文明が西洋中心であると言うのではないことを特に強調....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
気であって、その絶対は相対的なものである。 まず第一に記憶すべきは、道教はその正統の継承者禅道と同じく、南方シナ精神の個人的傾向を表わしていて、儒教という姿で....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
から五代に流れ込み、蜀王の昶に親任された人物です。申すまでもなく、この時代の蜀は正統ではありません、乱世に乗じて自立したものですから、三国時代の蜀と区別するため....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ているんだ。それにまだ遺産相続の手続がされていない。つまり、この館は未だもって、正統の継承者旗太郎の手中には落ちていないのだよ」 「こりゃ驚いた」検事はペンを抛....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
て何と言うであろうか? 第八章 神霊主義 問『霊界の指示は、余りにも正統派の教条と、相反する点が多いと思われるが…………。』 霊界居住者の主張――....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
しい。が、僕とはいえ……ペラペラやられたら冷汗もののところが、運よく、その青年は正統の英語が喋れた。 かれはすぐ飯を食わすというと懶るそうに起きあがり、のその....
役者の一生」より 著者:折口信夫
雄が最近亡くなったので、これで河合の芸風も消えるであろうが、この人は源之助の芸の正統を新派畠に打ちこんで継いだ形になる人である。父親は地位は低かったが、源之助と....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
|干渉を掛念したるものはあるべからず。 或は西南の騒動は、一個の臣民たる西郷が正統の政府に対して叛乱を企てたるものに過ぎざれども、戊辰の変は京都の政府と江戸の....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
であった。椿年は南岳の弟子で、南岳は応挙の高足源※に学んだのだから、椿岳は応挙の正統の流れを汲んだ玄孫弟子であった。 馬喰町時代の椿岳の画は克明に師法を守って....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
す。 旧教派の開山ロボン・ペッマ・チュンネの像 しかしその秘密部はいわゆる正統派の秘密部を取られたのであるが、古教派は邪統派の秘密部であって全く真の仏教を....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
決行したものの、それはまた将軍|弑逆の謀叛人という名儀でほろぼされた。清和源氏の正統はここに絶えた。 十三歳の十二月、後の内大臣|坊門信清の女が北の方となって....
魔性の女」より 著者:大倉燁子
夜のような過失をしてはなりませんよ。早く手をきって、あなたは人の夫などを盗まず、正統な結婚をおしなさい。と、仰しゃるの」 「余計なおせっかいだ。そんな言葉で、二....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
していても「戦争」の問題である限り決して不当でないと信ずる。 私の戦争史が西洋を正統的に取扱ったからとて、一般文明が西洋中心であると云うのではない。 国家の対....