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「正行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

正行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
二日の夕方に清正は南大門から、行長は東大門から京城に入城した。京城附近の漢江に清正行き着いた時、河幅三四町に及ぶが、橋が無いので渡れない。対岸を望むと船が多く繋....
四条畷の戦」より 著者:菊池寛
を此の男程痛切に味った者は、国史には尠いのではなかろうか。 正成と正行 楠氏は元来橘氏の出である。勿論其の由緒に就ては詳しいことは何も分らない。....
少年時代」より 著者:幸田露伴
どと意張るのです。すると私が、何だ貴様が周勃と陳平とを一緒にしたのなら己は正成と正行とを一緒にしたのだと云って互に意張り合って、さあ来いというので角力を取る、喧....
死生」より 著者:幸徳秋水
共に尠からぬ社会的価値を有し得たのである。 如意輪堂の扉に梓弓の歌かき残せし楠正行は、年僅に二十二歳で戦死した、忍びの緒を断ち※に名香を薫ぜし木村重成も亦た僅....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
は修身の話は何じゃッたか?」 水兵は快然と笑みつつ、「今日はね、おとうさま、楠正行の話よ。僕正行ア大好き。正行とナポレオンはどっちがエライの?」 「どっちもエ....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
籐の弓を持ってたかの切斑の矢を負い、くわ形のかぶとを馬の平首につけたのはあれは楠正行じゃ」 とおじいさんがいった。 「ああそうですか、それと並んで紺青のよろい....
死刑の前」より 著者:幸徳秋水
ぬ社会的価値を有しえたのである。 如意輪堂の扉にあずさ弓の歌を書きのこした楠|正行は、年わずかに二十二歳で戦死した。しのびの緒をたち、兜に名香を薫じた木村|重....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
ことはきらいなのである。そうして私は数字を憎むまでになった。しかし、とにかく、不正行為だとは知らないで、堂々と行うカンニングのおかげで私は悪い点をとらずにいた。....
雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
私はこの場面における車掌の態度をはなはだしく不愉快に感じた。たとえ相手の乗客が不正行為をあえてしたという証拠らしいものがよほどまでに具備していたにしても、人の弱....
空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
とであった。それでこのアデイア青年殺害の日は、モラン大佐はアデイア青年に、その不正行為を看破されたに相違ない。そこで実によく想像されることは、アデイア青年は、そ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
天皇の時代には、ミノの不破頓宮で新羅楽とヒダ楽をやらせたという。この不破頓宮は元正行幸のタドに近い不破の関ではない筈です。これはワサミかワサミに近い実際の前線指....
楠公夫人」より 著者:上村松園
である。 それは京都嵯峨の奥なる、小楠公の首塚のある宝篋院である。 弁内侍と正行公との、美しくも哀しい物語を憶い出す。 私は嵯峨宝篋院へも、楠公夫人が一子....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
がわるきとに基因いたし候。その覚悟にて他の材料御あつめ可被成候。 鳴雪翁曰く校正行届きたること感心也。 先月鳴雪翁小家に来られ曰く、『ほととぎす』今日壱部来....
小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
た訳ではない。新田義貞は討たれてもその弟の義助がいる、楠正成はほろびてもその子の正行がいる。そのほかにも奥州の北畠、九州の菊池、四国の土居得能、それらはいずれも....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ことには疑いない。しかしそれは先方に敬意を表した語らしい。『続日本紀』には、大僧正行基や、元興寺の道昭には和尚と用い、僧正義淵には法師とあるなど、やはり多少用い....