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「正規〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

正規の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
策 明治三十一年九月九日生 右ハ本療養所患者ニシテ七月三十日ハ其ノ病室ニ在リテ正規ノ療養ニ尽シタルコトヲ証明ス 「そんなことがあり得るだろうか。この勝見の現場....
恐しき通夜」より 著者:海野十三
く治癒するだろうから、折角始めて得た子宝のことでもあり、流産をさせないで其の儘、正規分娩にまで進ませていいのだ。だが若し、この消耗が恢復せず、更に悪化するような....
三狂人」より 著者:大阪圭吉
らか凝り始めた盆栽の手入れをしながら、うっかり植木の新芽を摘みすぎてしまったり、正規の回診時間にひどい狂いが起きたりするうちはまだよかったが、やがて嵩んだ苦悩の....
河明り」より 著者:岡本かの子
が、朝の含嗽をさせられているようでもある。馬来人や支那人が働いている。 「僕等は正規の計劃の外、郷愁が起る毎に、この土に護謨の苗木を、特に一列一列植えるのです。....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
出した。 「いいかね――」 ――創は左第五第六肋骨間を貫き左心室に突入せる、正規の創形を有する短剣刺傷にして、算哲は室の中央にてその束を固く握り締め、扉を足....
火薬船」より 著者:海野十三
の臨検隊員をむかえて、ああ自分も志願して、天晴れ水兵さんになって、軍艦に乗組み、正規の御奉公したいと、急にそういう気にかわったのである。すると、中国船平靖号の一....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
れ丈の価値を有するか?――われ等の教訓の存在理由は、これを以て決定すべきである。正規の教会で教うるように、諸子に臣従を強うるところの神は、果して諸子の崇拝の対象....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
いであったが、なんといってももう仕方がないので、溝口家からは警察へも届けて出て、正規の手続きを済ませてお蝶のなきがらを四谷の寺に葬った。溝口家からは警察にたのん....
火の扉」より 著者:岸田国士
。少年のノックに、「オーイ」とこたえる夫の声が聞える。 康子の夫、井出一徳は、正規の道を踏んだ陸軍技術将校で、砲兵科の秀才として部内では早くから嘱望され、専門....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
す。むろん、その境界が邪魔になるからこそ、あなたは、映画女優を一時廃業してまで、正規の組へはいり直そうかと迷っていられるのでしょう。 僕は、逃げるようだけれど....
剣侠」より 著者:国枝史郎
じ中段に中段! 逸見多四郎と秋山要介と、当代一流の剣豪を、師匠に取って剣道を、正規に学んだ二人であった。 位い取りから呼吸づかいから、正しく鋭く隙がない。 ....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
そいい、早く行きな。……おっとおっとまだいけない。そうだもう一言いうことがある。正規の召し捕りじゃアないのだから、『御用』の声も『神妙』の声も、かけないようにす....
有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
いであったが、なんといってももう仕方がないので、溝口家からは警察へも届けて出て、正規の手続きを済ませてお蝶の亡骸を四谷の寺に葬った。溝口家からは警察にたのんで、....
」より 著者:カフカフランツ
りももっと長い年月がかかります。そうなると、こんなふうな半分だけみとめられた者は正規に公式に採用されることはもうありません。そこで、この場合にはよく考えてみる必....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
に立派に生やしたんだろうというような事を言うて折々迫られましたが、その日に其寺の正規の帽、靴、数珠と言うようなものを買い整えた。法衣は先に貰ってあるもので間に合....