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正覚
「正覚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
正覚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
かも知れない。
又
悉達多は六年の苦行の後、菩提樹《ぼだいじゅ》下に
正覚《しょうがく》に達した。彼の成道の伝説は如何に物質の精神を支配するかを語るも....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
川に住んでいるので、喜兵衛はひと先ずそこに預けて彼を養わせることにしたが、かれは
正覚坊のように大酒を飲んだ。不思議に生魚を好んで食った。そうしているうちに、どう....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
開山として知られている中目黒の祐天寺、政岡の墓の所在地として知られている上目黒の
正覚寺などを始めとして、大小十六の寺院がある。私はまだその半分ぐらいしか尋ねてい....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
の『心経』の一節は、三世の諸仏も、皆この般若の智慧によって、まさしく、ほんとうの
正覚を得られたのである。だから私どももまた般若の智慧を磨くことによって、みな共に....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
) 善くなろうとする祈り 我建超世願、必至無上道、斯願不満足、誓不取
正覚 ――無量寿経―― 私は私の心の内に善と悪とを感別する力の存在することを信....
「天馬」より 著者:金史良
カチ》のようなぐりぐり坊主になって袈裟《けさ》を身にまとい、鼻汁をよく啜り上げる
正覚禿坊主の前で、毎日毎晩|数珠《じゅず》を首にかけて神妙に禅をくまねばならぬと....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
宜かろう。何様じゃ。互に用は無い。勝手にしおれおのれ等。ハハハハハハ、公方が河内
正覚寺の御陣にあらせられた間、桂の遊女を御相手にしめされて御慰みあったも同じこと....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
を見着けて、お手向にね、壜の口からお酒を一雫と思いましたが、待てよと私あ考えた、
正覚坊じゃアあるめえし、鴛鴦が酒を飲むやら、飲ねえやら。いっその事だと、手前の口....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
かった。 しかし、これらの無人島では、大きな海がめ、背の甲が一メートルぐらいの
正覚坊(アオウミガメ)が手あたりしだいにとらえられ、おまけにその肉は、牛肉よりも....
「海亀」より 著者:岡本綺堂
美智子さんのいう通りだ。」 「海亀だろう。」と、僕は言った。 海亀――いわゆる
正覚坊には青と赤の二種がある。青い海亀はもっぱら小笠原島附近で捕獲されるが、日本....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
個性が出ないのはもっともに思われます。弥陀の誓願の一つに「この本願かなわずばわれ
正覚をとらず」というのがあります。愛せんとするねがいが、いかに強かったのでしょう....
「目黒の寺」より 著者:岡本綺堂
開山として知られている中目黒の祐天寺、政岡の墓の所在地として知られている上目黒の
正覚寺などを始めとして、大小十六の寺院がある。私はまだその半分ぐらいしか尋ねてい....
「西航日録」より 著者:井上円了
瑞上人に謁するを得たるも、また不思議の因縁なり。余、ガヤ懐古の題にて歌をつづる。
正覚のむかし思へばあかつきの星の光りもあはれなりけり 二十五日午前、光瑞上人に....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
に応接して、午後四時、長崎に入港す。桜花満開の期を過ぎ、八重桜の最中なり。小島町
正覚寺に至り、有馬憲文氏を訪問す。親鸞上人御忌執行中なるも、好意にて別杯を具せら....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
まして、人生これからが大いに他人のために働くべきときであります。釈尊が菩提樹下で
正覚後四十五年の説法、それに次いで代々の宗祖、高僧がたの利生方便はみなこれであり....