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正覚坊
「正覚坊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
正覚坊の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二十世紀旗手」より 著者:太宰治
居ませんよ、という、これはまた、おそろしく陳腐の言葉、けれどもこれは作者の親切、
正覚坊《しょうがくぼう》の甲羅《こうら》ほどの氷のかけら、どんぶりこ、どんぶりこ....
「南島譚」より 著者:中島敦
る。彼の前に出された食卓の上には、豚の丸焼や真赤に茹《ゆ》だったマングローブ蟹や
正覚坊の卵が山と積まれている。彼は事の意外に驚いた。夢の中ながら、夢ではないかと....
「笑う唖女」より 著者:夢野久作
》じゃけにモウこのまま、離座敷《はなれ》に引取った方がよかろうと思うが……あんな
正覚坊連中でもアンタ方が正座に坐っとると、席が改まって飲めんでな。ハハハ……」 ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
川に住んでいるので、喜兵衛はひと先ずそこに預けて彼を養わせることにしたが、かれは
正覚坊のように大酒を飲んだ。不思議に生魚を好んで食った。そうしているうちに、どう....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
を見着けて、お手向にね、壜の口からお酒を一雫と思いましたが、待てよと私あ考えた、
正覚坊じゃアあるめえし、鴛鴦が酒を飲むやら、飲ねえやら。いっその事だと、手前の口....
「正覚坊」より 著者:豊島与志雄
正覚坊《しょうかくぼう》というのは、海にいる大きな亀《かめ》のことです。地引網《....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
かった。 しかし、これらの無人島では、大きな海がめ、背の甲が一メートルぐらいの
正覚坊(アオウミガメ)が手あたりしだいにとらえられ、おまけにその肉は、牛肉よりも....
「南島譚」より 著者:中島敦
った不信な夫は奸悪な海蛇だ。海鼠《なまこ》の腹から生れた怪物だ。腐木に湧く毒茸。
正覚坊の排泄物。黴《かび》の中で一番下劣な奴。下痢をした猿。羽の抜けた禿翡翠《は....
「海亀」より 著者:岡本綺堂
美智子さんのいう通りだ。」 「海亀だろう。」と、僕は言った。 海亀――いわゆる
正覚坊には青と赤の二種がある。青い海亀はもっぱら小笠原島附近で捕獲されるが、日本....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
》 八〇・一四 一八・四二 〇・二〇 一・二四
正覚坊 八〇・二三 一八・〇九 〇・五三 一・一....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
。 仕事にかかると夢中になる七之助は、彼女を振り向いても見なかった。そばには、
正覚坊の卵みたいな、三寸玉から五寸玉ぐらいまでの花火の外殻が、まだ雁皮貼りの生乾....