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正解
「正解〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
正解の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
いれ》から刻《きざ》みを撮《つま》み出しては雁首《がんくび》へ詰める男の誤解は、
正解と同じような不安を敬太郎《けいたろう》に与えたのである。彼は談判に伴なう一種....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
の入学試験の問題として、音波と光波の見かけの上の回折の差を証明する事を求めたが、
正解らしい要点に触れたものはまれであった。多くの学生らは教科書に書いてない眼前の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
がオルガンを奏すてふ俚語におけるごとく、諸説紛々たるも今に※《およ》んでいずれが
正解と判断し能わぬ。 『日本紀』七に日本武尊東征の帰途、毎《つね》に水死した弟橘....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
ってそれぞれまた解釈と意見を異にしている。誰もおそらく、この言語の意味する字書の
正解を知ってるだろう。しかも多くの詩人等は、これにまた各自の勝手な附説をつけ、結....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
。応募答案の中には実に深遠を極めた学説のさまざまが展開されていた。しかし当選した
正解者の答案は極めて簡単明瞭で「水はこぼれますよ」というのであった。 颱風のよ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
様のお名などを入れて、変に詠《よ》んだだけの歌ですよ」 とこじつけて聞かせた。
正解したところで求婚者へのお愛想《あいそ》歌なのであるが、 「ああもっとも、もっ....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
新聞社の入社試験に、講師が一席弁じ、ひきさがってのち、講師の人相服装を問うたら、
正解がなかったそうだ。 何十人に素顔をさらしたところで、何十人の印象を合計して....
「織田信長」より 著者:坂口安吾
に於て信長の評価をなしうるように、彼の人間像をつかみ得たか、然し、信玄には信長を
正解し得ない盲点があった。自ら一人フンドシ一つで大蛇見物にもぐりこむような好奇心....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
ば同じくこれをコビルとせねばならない。普通の英和辞書にあるように単にニンニクでは
正解ではない訳だが、先ず先ず通俗にいえばそれでも許しておけるであろう。そして強い....
「デモクラシーの要素」より 著者:新渡戸稲造
は僕は自由論に反対するように聞ゆるが、僕はその誤解を心配するのであって、これより
正解に努力したい。 〔一九一九年二月一日『実業之日本』二二巻三号〕....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ります。 次に誤解について面白い原理は、この誤解があるによって、これを訂そうと
正解が大いに発奮努力することでありまして、もし世の中に初めから
正解ばかり行われて....