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「正誤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

正誤の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
災難でした。僕は君等に対してお気の毒でなりません。新聞の記事は校長とも相談して、正誤を申し込《こ》む手続きにしておいたから、心配しなくてもいい。僕の弟が堀田君を....
般若心経講義」より 著者:高神覚昇
すなわち誤植があれば、ここが間違っていた、あすこが違っていたというので、後から「正誤表」をつけたり、訂正したりすることができますが、「人生の書物」は、それができ....
戦争からきた行き違い」より 著者:夏目漱石
を去ることのできないのは、まったく今度の戦争のためと思われる。したがって私にこの正誤を書かせるのもその戦争である。つまり戦争が正直な二人《ふたり》を嘘吐《うそつ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の家へ祟るのである」と血相変えて述べおわって覚めたと出た。それに対して竜神家より正誤申込みが一月十九日分に出た、いわく、百五十年ほど前、一尼僧この地に来り、松葉....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
た。そして感心したように人に話した。 「植字工のしたことは、全くほんとうですね。正誤など書き送る気は更にありませんよ。」 滑稽作家マアク・トウェンのところへ、....
イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
格を規定する。事物の性格と人々の性格とが相関的である所以が之である。性格の把握の正誤はただ、歴史的運動を標準として、この規範に従って、のみ与えられるであろう。 ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
めて口を利いたとき、リンピイが頭からお前は支那公だろうと決めてかかって来たので、正誤するのも面倒くさかったし、その要もあるまいと思って黙っていたら、リンピイが勝....
箱根熱海バス紀行」より 著者:寺田寅彦
と話していたら、国府津駅の掲示板を見ていた子供の一人からそれは「鴨の宮」だという正誤を申込まれた。その子供の話によると、「ワシントン」という靴屋を間違えて「ナポ....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
者の前において、立憲議会員のアルファベット順の名簿中のAの部全体をただ記憶だけで正誤したことがあった。 ルイ・フィリップは白日の王であった。彼の治世中は、印刷....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
こしらえてみて、やあこいつはしくじったと言って、それから猫をこしらえた。猫は鼠の正誤表だ。鼠プラス猫、それがすなわち天地創造の校正なんだ。」 コンブフェールは....
田沢稲船」より 著者:長谷川時雨
で仮借《かしゃく》なくやった。 かなり誤っている記事であろうが、それを明らかに正誤もしないで、恬然《てんぜん》、また冷然、否むしろ揚々として自得の色あるはどう....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
、梵語経論の写本の一部がセイロン島やビルマ地方に残っているだけだから、漢訳大蔵を正誤するなどは、望んでもできることではなかった。 大乗仏教が西蔵へ入ったのは七....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
いる推理を嘗試するに際し、彼自身の定義の適用法を――しかも事実上問題が定義自身の正誤に関するものであり、そして云うまでもなく一つの定義が他の定義の正誤の嘗試とし....
不苦心談」より 著者:森鴎外
た。 私は自分の訳本ファウストについて、一度心の花に書いたことがある。その中に正誤表を作った事や、象嵌で版型を改めた事を言った。然るにその正誤表がまだ世間に行....
訳本ファウストについて」より 著者:森鴎外
遣っているのだから、凡例にもなんにもならぬわけである。 訳本ファウストにはまだ正誤が公にして無い。しかし出来てはいる。あの本を発行している書肆富山房は初第一部....