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正面衝突
「正面衝突〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
正面衝突の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
くる何万、何十万という、まだ瓦斯弾の落ちたことを知らない後続の避難民と、たちまち
正面衝突をした。老人や、女子供は、呀ッという間もなく、押し倒され、その上を、何千....
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
三陸沿海を南下してくる千島寒流が、この岬の北方数浬の地点で北上する暖流の一支脈と
正面衝突をし、猛悪な底流れと化して汐巻岬の暗礁地帯に入り、ここで無数の海底隆起部....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
を落し、十二月に村木の砦を占領して翌年正月にこれを壊している。 もうこうなると
正面衝突よりないわけである。 永禄三年五月|朔日今川義元、いよいよ全軍出発の命....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
う手段であって、常にこの戦法の下に勝を収めて来たのである。信長は、この武田勢との
正面衝突を避けた上に、新鋭の武器鉄砲を以て狙撃しようとした。これ信長の新戦術であ....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
の間は、お互に警戒し合っている。こんな状態で済む筈はなく、ついに賤ヶ|岳の実力的
正面衝突となった。 勝家は越前に帰り着くと、直ちに養子伊賀守勝豊に山路将監、木....
「海底都市」より 著者:海野十三
力およばず、両者はだんだん離れて行き、そしてますます態度は硬化し、前よりもずっと
正面衝突の危険が感じられてくるのだ。 僕にいわせると、どっちも病気にかかって、....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ろで、新田先生。相談というのは外でもないが、先生は、この地球がやがてモロー彗星と
正面衝突して、ばらばらにこわれてしまうのを知っているでしょうね」
「知っています....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
きも、従来の習慣に従って、正にそうしたのであるが、その結果、遂に戦慄すべき発見に
正面衝突をしなければならなくなったのであった。 さて、わたくしは、電灯を几帳面....
「太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
矢のように、こっちへ向って来ます。 ああ、遂に×の駆逐艦二隻と、第八潜水艦との
正面衝突――これはどっちの勝だか、素人にも判ることです。恐らく潜水艦の砲力が及ば....
「梟雄」より 著者:坂口安吾
彼はその槍で打ち合うような戦争の方法を考えていなかった。 野戦に於て、主力との
正面衝突が行われるとき、両軍はまず槍ブスマをそろえて衝突するのが普通だ。そのとき....
「文化祭」より 著者:坂口安吾
へでるまで黙々と歩いていたが、 「町へでてみましょう。町は日本という魔物と農村が
正面衝突して、農村の苦悶の呻き声がひしめいているところなんです」 バスを待って....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
ことは、多四郎といえども知っていた。その争いが激甚となり、早晩力と力とをもって、
正面衝突しなければなるまい――という所まで競り詰めて来ている。ということも伝聞し....
「豆腐買い」より 著者:岡本かの子
、ムッシュウ」と言い馴れた西洋の言葉を出して仕舞って顔を赭くした加奈子の言葉とが
正面衝突をする。 加奈子とこの円タクとの交渉がまとまらなかったらと、その後に二....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
。その結果、俗界の王たるドイツ皇帝ヘンリー四世と衝突せざるを得ないことになった。
正面衝突を惹起した原因は、僧官任命権を皇帝の手から羅馬法王庁へ取戻す問題からであ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
せて雀を追払わんとするのが果であります。雀と農夫とが、因果の道理の使い競べによる
正面衝突です。この場合、雀には生れつき性質に臆病という因があり、それに鳴子の音と....