此な[語句情報] » 此な

「此な〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

此なの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二少女」より 著者:国木田独歩
の有様でもお秀は妾になったのだろうか、女の節操を売てまで金銭が欲い者が如何して如此な貧乏しい有様だろうか。 「江藤さん、私は決して其様なことは真実にしないのよ。....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
足と思い、他所へ立ち去る人は心次第たるべし。ただ、諸士の流浪を不憫に思し召して如此なし給わば、莫大のご仁政なるべし」 こう徂徠は云っている。しかし公儀では採用....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
何の種を蒔けば、何月の幾日に芽をふくという事を知りアしねえ、其様な者を婿に取れば此な家は潰れるから駄目だ」 かめ「主人の云うのだから出て往けったら出て往け」 五....
日記」より 著者:宮本百合子
情熱、又は熱中は、芸術家にとって、決して健全なものとは思われない、と云うこと――此などは自分が随分注意すべきであると思う。作家としての力――時間の感じを人に起さ....
回想録」より 著者:高村光太郎
んの親類の人が買った。又後に出した「石榴」は京都の方の好事家が持っている訳だが、此などは後で一寸借りたいと思って面倒な思をした。手放して了えば、自分の作ったもの....
山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
縁起以来の繋りあいらしい。私の場合も、語部の姥が、後に化尼の役になって来ている。此などは、確かに意識して書いたように覚えている。その発端に何ということなしに、ふ....