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此の花
「此の花〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
此の花の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
》て多助と惣吉は江戸へ遣って参り、花車を便《たよ》りて此の話を致して頼みました。
此の花車という人は追々《おい/\》出世をして今では二段目の中央《なかば》まで来て....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
、余よりも先にお浦が之を看て「オヤオヤ今朝か昨夜か此の寝台へ来た人が有ると見える
此の花は未だ萎れて居ぬ」と云って取り上げた、全く余の思う通りだ、怪美人が今朝茲へ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
、絹と木綿の綾は取悪き物ゆえ今晩の内に引裂き、其の代りに此の文を取落し置候えば、
此の花は忽ち散果可申茎は其許さまへ蕾のまゝ差送候」はて…分らん…「差送候間|御安....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
の手入れをする令嬢にふさわしく美しかつた。
「小川さん、きれいでしよう。でもね、
此の花の根には毒があるんだそうです。ほらいつか藤枝先生がおつしやつたでしよう。美....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
近くにあったのだが、どうだ良い匂いがするだろう。タバヨス木精蓮と云う熱帯種でね。
此の花は夜開いて昼|萎むのだよ。そして、閉じられた花弁の中に蛭がいたとすると、犯....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
われる。道路の向う側には市の公園課の設けた細長い瀟洒とした花園が瞳をみはらせる。
此の花園は春から夏にかけて、陽に光る逞ましいにわとこの若葉が茂る間にライラックの....
「犠牲者」より 著者:平林初之輔
のついた時には、くやしくて、残念で、二晩や三晩は眠れないかも知れない。けれども、
此の花瓶が、超人の手によって、百尺の高さから、花崗岩《かこうがん》の庭石の上へ投....