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此れは
「此れは〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
此れはの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文七元結」より 著者:三遊亭円朝
ておりましたが、ようやくの事で解りましたから、御返金に参りましたが、慥《たし》か
此れは角海老さんとかで御拝借の財布だそうで、封金のまゝ持って参りましたから、そっ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
御面会を致しました、手前は松蔭大藏で……好い折柄、此の後とも御別懇に……御家老|
此れは濱名左傳次と申す者で、小役人でございましたが、図らず以上に仰付けられ、今日....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
人もよくなついて呉れますし、自分の受持の病人には満足を与える事が出来ましたから、
此れは自分の第一の宝と思うてよろこんで居ります。家に帰る時は、皆よろこんで感謝し....
「霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
は「はてな此の人は銀行に出ると云った阿兄か」と思いましたが、彼の女に向い、 治「
此れは何処のお方で」 女「はい、貴方に対しては誠に済みませんが、私の良人でござい....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
圖書を始めとして居並んで居ります者は、前に金森家の同藩のように見せかけましたが、
此れは皆同類で、圖書の傍に居りまするのが眞葛周玄という医者、立派な扮装で短刀をば....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
り不思議なるを以て、かかる無人境にて此道路は何たるやを土人に問う。土人答て曰く、
此れは関牧塲にして、馬の往来するが為にかくはなりたりと。爰に至りては予は実にうれ....
「河童小僧」より 著者:岡本綺堂
る芦の根に何か触る物がある、扨はと一同立騒いで直ちに此れを引きあげると、思いきや
此れは年頃二十三四とも見ゆる町人風の男で、荒縄を以て手足を犇々と縛られたまま投込....
「沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
る。 この解釈が一般に行われて、今もそういうことになっているのだが、しかし、
此れは何処までも、クラン・マッキンタイア号の報告するような大暴風雨が事実あったも....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
臚寺の掌客裴世清至りて、久しき憶方に解けぬ。季秋薄冷、尊何如。想うに清愈ならん。
此れは即ち常の如し。今大礼蘇因高、大礼乎那利等を遣わして、往いて謹白せしむ。不具....
「申訳」より 著者:永井荷風
するカッフェーの女にも亦銭を恵むことを辞さなかった。彼は資本主義の魔王であって、
此れは共産主義の夜叉である。僕は図らずもこの両者に接して、現代の邦家を危くする二....
「絶望より生ずる文芸」より 著者:小川未明
るとしか見られない。要するに人間の感覚に限りのある事は明かな事実である。そして又
此れは独り能力のみに限らず時間的にも相当の際限は免れないのである。斯く思えば感覚....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
た。 仙「何だ/\」 かぢ「この老爺さんは何うしたんだ、寝惚たのかえ」 仙「何だ
此れは」 かぢ「先刻豆腐屋の前で侍に殴たれていて、可愛相だから連れて来て泊めたん....