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此処ぞ
「此処ぞ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
此処ぞの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
た。それは悲鳴を聞いてから四五分ほど経ってのちのことだった。 「……?」 さて
此処ぞと思う場所に出たことは出たけれど、そこには葉のよく繁った五月躑躅がムクムク....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
侘びて独りで焦《じ》れていると、軈《やが》て目差すお糸さんが膳を下げに来たから、
此処ぞと思って、極《きま》りが悪かったが、思切って例の品を呈した。大《おおい》に....
「火傷した神様」より 著者:田中貢太郎
、神様」 雉の声がやっと通じたのか、来宮様はううと云うような唸声を出した。雉は
此処ぞと思って、 「起きてください、火事です、火が燃えつきます、たいへんです」 ....
「夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
事で、その眼は凝然と、怖ろしい殺人模様を眺めていたんだ」 「冗談じゃない」検事は
此処ぞと一矢酬いた。「一体、何処に外傷があるんだ」 「それが、襟足にある短かい髪....