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「武家奉公〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

武家奉公の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
させるのも可哀そうだと思って、彼は妹のために然るべき奉公口を探していた。なるべく武家奉公をと望んでいたのであるが、どうも思わしい口が見つからなかった。しかし町家....
両国の秋」より 著者:岡本綺堂
らなかつかさ》の屋敷へ中小姓《ちゅうごしょう》として住み付くことになった。窮屈な武家奉公などしないでも、お前さん一人ぐらいはあたしが立派にすごしてみせると、お絹....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れを見た者は云い触らした。男は十七八の美しい武士で、女は二十歳《はたち》前後の、武家奉公でもしていたらしい風俗である。二人は船のなかに座を占めて、男は脇差で先ず....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、次郎兵衛は義理の兄とすこし折りが合わない事があったようです。本人は江戸へ出て、武家奉公でもするつもりであったらしいのを、要作が承知しない。おまえ達が武家に奉公....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
方へ奉公に行ったという噂もあり、八幡《やわた》の方へ行ったという噂もある。以前の武家奉公と違って、今度は茶屋奉公に出たので、兄がその行く先を明かさないのだという....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の堺屋というのが代々の出入りであった。 お道の話から考えると、幽霊はどうしても武家奉公の女らしく思われるので、Kのおじさんは遠い知行所を後廻しにして、まず手近....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
ら、なんとか身の立つようにしてあげたいと思ってだん/\相談すると、森垣さんは再び武家奉公をする気はないという。しかしこの人は字をよく書くので、手習の師匠でもはじ....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
相談した。 与市は館山の城下から遠くない西岬という村の者で、実家は農であるが、武家奉公を望んで二、三年前から庄兵衛の屋敷に勤めているのである。年は若いが正直|....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
は奉公は出来ないぞ」 孝「いえ私が倦きっぽいのではございませんが、私はどうぞして武家奉公が致したいと思い、其の訳を叔父に頼みましても、叔父は武家奉公は面倒だから....
西瓜」より 著者:岡本綺堂
議に取りかかった。 「おまえは一体どこの者だ。」 「本所の者でござります。」 「武家奉公をする者か。」 それからそれへと厳重の詮議に対して、中間はふるえながら....
番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
娘も町家の召仕になることを嫌って、屋敷奉公の伝手を求めたのである。その母が今更に武家奉公を不安らしくいうのは辻褄が少し合わないようにも聞えるのであった。 勿論....
悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
が、私、江戸へ出て、奉公でもしたいと思っております」 「奉公は好いな。どうだな、武家奉公をする気は無いかな」 「私の様な者、とても御武家様へはねえ……こちらで置....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
を吹かし、人倫とはいい難しとまで京山が罵るのは決して穏やかでない。小身であっても武家奉公をし、医を志した馬琴である。下駄屋の入夫を嫌って千蔭に入門して習字の師匠....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
のは、町人・百姓の間に紛れこんで、そこに自分の立脚地を得ようとする。素性を隠して武家奉公や、下女下男奉公するものも出て来る。品性の下劣なものはしばしば世間に向か....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
しなければならぬ理由はありませんから、彼らは普通民の仮面を被って、行商に出たり、武家奉公したりします。しかしどこまでも彼らについて回って、これを苦しめた問題は、....