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「武家方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

武家方の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
と町家の子とのあいだには自然に隔てがある。さあ喧嘩ということになると、武家の子は武家方、町家の子は町家方、たがいに党を組んでいがみ合うようになります。きょうも健....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
《は》ねて行こうと考えているわけなのだが――しかし、損して得とれ――との、そのお武家方のお考えは、あっぱれな名案だ」 一三 商利を、一生の目的とし、そのた....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
でござって、京師方の公卿や殿中人を、標準といたしたものでござるが、ただちに関東の武家方にも、あてはまるべき方法でござる、いやいや武家方ばかりでなく、浜に塩を焼く....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
もに鎌倉に下り、彼の地で薨じたので、自然京都に歌の家として力を張ることは出来ず、武家方に門弟を作ったのであった。吉野・室町の時代になって、冷泉流の教をうけた人々....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
が、旦那さまが笠を脱って、長いお刀へ手を掛けて、御立腹なすった時には、私も随分お武家方のお腹立にも出会しますが、ちん/\の御立腹とは違って、お顔の色が変ったと思....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
切っておりますので、よう存じませぬが、たしか宵の頃、この辺りで、暖を取っていたお武家方がございましたから、それが、あなたの尋ねているお方達かもわかりませんが、も....
私本太平記」より 著者:吉川英治
上は歯にきぬを着せぬたちの者とみえて。 「愚衲らの心にある常識では、およそ関東の武家方は、武弁殺伐……ただそれだけの者としかつい心得ておりませなんだが……。容易....
私本太平記」より 著者:吉川英治
きる。 けれど半分は事実でもあろう。――塩冶高貞は、一たん後醍醐に忠仕し、後に武家方へ降参していた大名なので、そのごも、ひそかには吉野朝廷の方へ心を通わせてい....