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武家衆
「武家衆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
武家衆の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
この挨拶を済ますころには、彼は一方に平戸藩主の一行を待ち受け、馬籠お泊まりという
武家衆のために三十余人の客を万福寺にまで割り当てることを心配しなければならなかっ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
うな種々な流言は街道に伝わって来る時である。どうして、あの例幣使なぞが横行したり
武家衆がいばったりして人民を苦しめぬいた旧時代にすら、ついぞ百姓|一揆のあったと....
「三人の相馬大作」より 著者:直木三十五
人にするように、袖を掴まなかった。 「ええ、お娘子《ぼこ》を取りもつで。江戸のお
武家衆や」 侍は笑って 「江戸と、何うして、判るか」 「ええ、身なりがに――さ....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
だが、裕福な、物穀《ぶっこく》商人、さては、扶持《ふち》取り禄《ろく》高とりのお
武家衆のみが、遊蕩《ゆうとう》の、遊楽のと、のんきでいるのは、天地に済まないこと....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
」
「ふん!」
とお美夜ちゃんは、小鼻をふくらませて、
「そう? 安さんは、お
武家衆になったの? じゃ、もう、お美夜ちゃなんかとは遊ばないつもりなのね。いいわ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
ははは、そうか――庄吉、いい腕だそうなが、武士のものを掏ったことがあるか」
「御
武家衆にゃあ、金目のものが少くってねえ」
「何うだ、一両、はずむが、鮮やかなとこ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
くの――。ではどこで、それがわかったか」 「黒茶のお羽織は、四条の道場にかようお
武家衆好み。この遊里まで、吉岡染というて、流行っているではございませんか」 「で....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
も不自由なため、水を与えることもできませぬ。近くの郷士の息子どもか、野遊びに来た
武家衆の兄弟かとも思われる少年達です。憚りですが一つお救いに行って戴きとうござり....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ど、お鳥目を投げておやり遊ばしたあの虚無僧が、ご挨拶を申したいから、是非二階のお
武家衆の席へ通してくれと申しますが……」 「何じゃ、さっきの虚無僧があいたいと?....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
大乱というのが、てまえども庶民、わけて盲人の身には、何のためにやってござるやら、
武家衆や公卿衆の、正気のほどが解りませんが」 答「たれにも解ることではございま....