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武尊山
「武尊山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
武尊山の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花咲ける石」より 著者:坂口安吾
うだ。 沼田から尾瀬沼の方へ行く途中に追貝(オッカイ)という里がある。赤城山と
武尊山にはさまれた山中の里であるが、この山中ではこの里が中心のようになっている。....
「岩魚」より 著者:佐藤垢石
州の八ヶ岳、妙義山、淺間山。西東には秩父連山。北方には榛名山、上越国境の谷川岳、
武尊山、赤城山。東北には遠く奥日光の男体山が雪を着て高く聳えるなど、まことに景勝....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
だ。遂に、大地へ伸びた。 三 わが上州では、赤城山の裏側に当たる奥利根の、
武尊山の周囲に最も多い。四万温泉にも有名な熊猟師がいて上州と越後の国境をなす三国....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
、永遠の生を続けているであろう。 赤城の左の肩には、利根郡の中央に蟠踞する雪の
武尊山が、さむざむとした姿をのぞかせている。仏法僧で名高い武尊の前山の、迦葉山は....
「たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
かも知れない。次は、味噌汁つまりたぬき汁である。私は、十数年前上州花咲峠の奥の、
武尊山の峭壁に住んでいた野猿を猟師から買い受け、その唇を味噌煮にこしらえて食べた....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
の薄淡の風味のうちに、舌端に熔ける甘膩を添えるのだ。 奥上州の、空に聳える雪の
武尊山の谷間から流れでる発知川と、川場川を合わせる薄根川。谷川岳の南襞に源を発し....
「冬の鰍」より 著者:佐藤垢石
がもろく、川魚特有の淡泊な風味のうちに、舌端に溶けるうま味を添えてくる。 雪の
武尊山の谷間から流れ出る発知川と川場川を合わせる薄根川、谷川岳の南麓に源を発して....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
(浅間隠)四阿の諸山は鮮かであるが、四阿山から右は嵐もようの雲が立ち騒いで、近い
武尊山も前武尊の外は、頂上が隠れている。燧岳は既に雲中に没してしまったが、三ヶ峰....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
なり、再び大に隆起して忽ち波がしらの砕けたように五、六の峰尖を乱立させているのが
武尊山だ。 至仏山の為に一旦遮断された利根川右岸の連嶺は、恰も四郎岳の上で小高....