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武田勝頼
「武田勝頼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
武田勝頼の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「佐橋甚五郎」より 著者:森鴎外
ま、家康は座を起《た》った。 望月《もちづき》の夜《よ》である。甲斐《かい》の
武田勝頼《たけだかつより》が甘利|四郎三郎《しろさぶろう》を城番《じょうばん》に....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
日蓮辻説法」も上演された。これが私の劇作の舞台に上せられた第二回目で、作者自身が
武田勝頼に扮するつもりであったが、その当時わたしは東京日日新聞社に籍を置いていた....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
の館では、大評定が行われていた。 広間正面へ並んだのは、武田典厩、武田逍遥軒、
武田勝頼、一条右衛門、武田兵庫、穴山梅雪、以下十一人の親類衆で、馬場美濃守、内藤....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もん》十六年の事、原美濃守がこの関所を千貫に積って知行《ちぎょう》している、もし
武田勝頼が天目山で討死をせずに東へ下ったものとすれば、この峠が第一の要害になった....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
といった。この気象は身こそ自由ならざれ心に独立あるものである。 またむかし
武田勝頼《たけだかつより》が三河《みかわ》の長篠城《ながしのじょう》を囲み、城中....
「大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
持って来るがいい」 で、その壺は勝頼の手で大事に保管されることになった。大豪の
武田勝頼には、仙人壺も祟らなかったらしい。いやいや決してそうではなかった。壺は大....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
夜は滝之助にと語り移すのであった。 「その老人は甲州浪人の成れの果てで、かつては
武田勝頼殿に仕えた者とやら。その人の物語った事じゃが、信州黒姫山の麓には、竹流し....
「瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
ん》末の遺臣《いしん》を擯斥《ひんせき》し、日本にては織田信長《おだのぶなが》が
武田勝頼《たけだかつより》の奸臣《かんしん》、すなわちその主人を織田に売らんとし....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
「向井将監」は歌舞伎座三月興行の中幕に上場される二幕物で、九蔵の武田信玄、新蔵の
武田勝頼、団十郎の向井将監という予定であった。向井将監がはじめて信玄に召抱えられ....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
来と、攻勢の機を測っていた。なお、かえりみて東国をながめると、北条氏政のむすめと
武田勝頼のあいだに婚姻が成ったのを契機として、新たに甲相二国の同盟がむすばれんと....