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「武田耕雲斎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

武田耕雲斎の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
の志を致そうとしていた。かねて幕府は水戸の尊攘派を毛ぎらいし、誠党領袖の一人なる武田耕雲斎と筑波に兵を挙げた志士らとの通謀を疑っていた際であるから、早速耕雲斎に....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
長崎奉行水野|筑後守、老中|間部下総守、林|大学頭、監察岩瀬|肥後守から、水戸の武田耕雲斎、旧幕府の大目付で外国奉行を兼ねた山口|駿河守なぞまで――御一新以前だ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
はなく金。その金額は二万両。それはこういうわけです。 これより先、水戸の家老、武田耕雲斎が大将となって、正党の士千三百人を率いて京都に馳《は》せ上り、一橋慶喜....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ん》の騒ぎが起ってな」 「筑波山の騒ぎとは?」 「それも知らないのか。水戸の家老武田耕雲斎が、天狗党というのを率いて乱を起した、それやこれやで拙者は関東と京都の....
明治美人伝」より 著者:長谷川時雨
う》で、派手やかな、人目を驚かす扮飾をしていた。山内侯に見染められたのも、水戸の武田耕雲斎《たけだこううんさい》に思込まれて、隅田川の舟へ連れ出して白刃《はくじ....
明治大正美人追憶」より 著者:長谷川時雨
け》で、その後、深川松井町の芸妓|小川小三《おがわこさん》である。水戸《みと》の武田耕雲斎に思われ、大川の涼み船の中で白刃《はくじん》にとりまかれたという挿話《....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
今し、この夕方、垂井の宿いっぱいにひろがる流言蜚語そのものは、 「明日になると、武田耕雲斎が押しかけて来て、この宿を占領する」 ということでありました。 中仙....
早耳三次捕物聞書」より 著者:林不忘
吟味与力《ぎんみよりき》の出張を求めた。 元治元年三月二十七日筑波山に立籠った武田耕雲斎《たけだこううんさい》の天狗党《てんぐとう》が同年四月三日日光に向う砌....
新撰組」より 著者:服部之総
の政情に望みをかけ、中央――京都における合体尊攘方策の即時実現をまだ夢みていた。武田耕雲斎《たけだこううんさい》のごとき水戸尊攘派領袖が慶喜側近として京都に頑張....