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武田麟太郎
「武田麟太郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
武田麟太郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
のイデオロギーだというならいってもいいのだ。 四 人民派と人民戦線 仮に
武田麟太郎と室生犀星との間に、もし共通点があるとすれば、それはいずれも軽風俗の文....
「窪川稲子のこと」より 著者:宮本百合子
ったのであったろう。 次の年の寒い時分、大阪に『戦旗』の講演会があって徳永直、
武田麟太郎、黒島伝治、窪川稲子その他の人々が東京駅から夜汽車で立った。私は次の日....
「解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
してしまっていて、文学の面ではもうそのころ没階級的なリアリズム論が氾濫していた。
武田麟太郎の市井的のリアリズムと、島木健作の凄みズムと亀井勝一郎その他の日本ロマ....
「生活」より 著者:林芙美子
は三十二歳になったけれども、同年輩の男の友人たちは、みずみずしくってまだ青年だ。
武田麟太郎《たけだりんたろう》さん、堀辰雄《ほりたつお》さん、永井龍男《ながいた....
「文学に於ける構想力」より 著者:豊島与志雄
の転位の場に在る真実性をである。これはさほど容易いことではない。ジャワから帰った
武田麟太郎は、帰来数ヶ月の後にも、記録的なものでもなく宣伝的なものでもないただ一....
「或る夜の武田麟太郎」より 著者:豊島与志雄
或る夜の
武田麟太郎 豊島与志雄 その昔、といっても日華事変前頃まで、所謂土手の小林は、....
「モンアサクサ」より 著者:坂口安吾
そのうち、焼けてしまった。串平は一家全滅したそうだ。この店では、久保田万太郎氏や
武田麟太郎氏などがよく飲んでいた。 飲むためにはずいぶん通い、終戦後も染太郎が....
「ちかごろの酒の話」より 著者:坂口安吾
リンがやられるだらう。そしたらオレも気をつける。と何気なく書き送つたところ本当に
武田麟太郎が仆れてしまつた。こいつはいけないと、心細さが身にしみたものだ。 そ....
「太宰治情死考」より 著者:坂口安吾
ら、一杯ぐらいしか飲まなかったが、その後も太宰はカストリは飲まないようであった。
武田麟太郎がメチルで死んだ。あのときから、私も悪酒をつゝしむ気風になったが、おか....
「随筆評論集「文学以前」後記」より 著者:豊島与志雄
わば台地とも言うべきもので、じかに私の気息が通っている。 本書の中に、三木清と
武田麟太郎と太宰治と、思い出が三つ並んだことについて、殊に私は感慨が深い。終戦の....
「四月馬鹿」より 著者:織田作之助
、武田さんがジャワで鰐に食われて死んだという噂をきいた。 まさかと私は思った。
武田麟太郎が鰐を食ったという噂なら信じられるが、鰐に食われたとは到底考えられない....
「大阪の可能性」より 著者:織田作之助
大阪弁、宇野浩二氏の書く大阪弁、上司小剣氏の書く大阪弁、川端康成氏の書く大阪弁、
武田麟太郎氏の書く大阪弁、藤沢桓夫氏の書く大阪弁、それから私の書く大阪弁、みな違....
「武田麟太郎追悼」より 著者:織田作之助
。嘘のように死んだのだ。武田さんはよくデマを飛ばして喜んでいた。南方に行った頃、
武田麟太郎が鰐に食われて死んだという噂がひろがった。私は本当にしなかった。武田麟....
「文学的饒舌」より 著者:織田作之助
観照が秋声ごのみの人生を何の誇張もなく「縮図」している見事さは、市井事もの作家の
武田麟太郎氏が私淑したのも無理はないと思われるくらいで、僕もまたこのような文学に....
「わが文学修業」より 著者:織田作之助
もう白鳥、百間となると、気味がわるくてならない。怖い作家だ、巧いなあと思う作家は
武田麟太郎氏、しかもこの人の巧さはどぎつくない。この人の帰還がたのしみである。こ....