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「武甲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

武甲の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
だが、先生にしかられると悪いからな」 「見に行くだけならよかろう。それに、薙刀の武甲流というのは、もとは甲源一刀流から出ているのだと先生がいったよ」 「そうか知....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
。近きは紫紺に、遠きは浅葱色に、さらに奥山は銀鼠色に。 甲武信か国師か雁坂か、武甲山か三峰か、いずれがどれとも名は分からないが、奥秩父の高山が東へ向かって走っ....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
をむきて行くに、路にあたりていと大きなる山の頭を圧す如くに峙てるが見ゆ。問わでも武甲山とは知らるるまで姿雄々しくすぐれて秀でたり。横瀬、大宮、上影森、下影森、浦....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
の紹介で、数年前から、総務所の宝蔵番に雇われたものだった。 ここよりもっと奥の武甲の深山には、まだまだ、野武士以上、殺伐で未開な人間が、武器をもって棲息してい....
三国志」より 著者:吉川英治
万卒も通るを得ず、と古来からいわれておる。もしこれに蜀を加えて、統治を施し、よく武甲と仁政を以て固め、上に帝王を定むるならば、これこそ千年の基業を開くことができ....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
渡って訪ねて行ったこともある。西の窓からは国境の連山がよく見えて、右の端は秩父の武甲山に大菩薩、一度|相模川の流路でたるんで、道志・丹沢から大山の尖った峰まで、....