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武神
「武神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
武神の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
当の心得ある士分のやり口だと直覚しないわけにはゆきません。香取鹿島は名にし負う、
武神の地――特にこの海岸を選んで、隔意なしの武道の角技――そうして、生も死も、芸....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
この花の香いぐらいが何です――それそれ、この山から立ちのぼる悪気の香いは、日本の
武神|日本武尊《やまとたけるのみこと》のお命をさえ縮めるほどの怖ろしい毒があるの....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
しものなるべしと。またいわく都城必ず四神を祀り以て四方を鎮す、子はすなわち北方玄
武神、世俗これを子聖《ねひじり》あるいは鼠のほこらというと、これは拠って按ずるに....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
郡に出たようだから、途中鹿島の神に参拝することが出来たのである。 一首の意は、
武神にまします鹿島の神に、武運をば御いのりしながら、天皇の御軍勢のなかに私は加わ....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
容貌までもニコニコしたものと変ってしまった。しかも一方でその大黒天が、武家からは
武神として崇敬せられた時代もあったのである。またその大黒とあい並んで、福神として....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
義は和加は若、布都は名剣の持主である若き神の意と拝せられるのである。手短くいえば
武神なのである。その
武神が天の御領田の長となり、さらに牛飼神として祀らるとは、種....
「三国志」より 著者:吉川英治
の人が関羽であろう。さてさてうわさに違わず、これは世のつねの将軍ではない。天上の
武神でも見るような」 思わず、それへ膝を落すと、関羽はふと面を向けて、 「何者....
「三国志」より 著者:吉川英治
実であろう。紅の光! ――それは忠烈の光輝だといってもいい。紫の霧! ――それは
武神の剣が修羅の中にひいて見せた愛の虹だと考えてもいい。 ともあれ、青※の剣の....
「三国志」より 著者:吉川英治
、王平へ跳びかかってきた。王平は詐って逃げだした。 「ざまを見ろ、古廟の番人め(
武神の木像をさしていう)引っ返せ」 捲毛の赤馬に、旋風を立てながら、孟獲は追い....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
○『東国|輿地勝覧』によれば韓国にても※壇を必ず城の北方に作ること見ゆ。ともに玄
武神の信仰より来たれるなるべし。 一一〇 ゴンゲサマというは、神楽舞の組ごとに一....