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武者押し
「武者押し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
武者押しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
互いに触れ合う甲冑物具|鐙の音がその間も次第に近寄って来た。 遠寄せかそれとも
武者押しか? 何者がどこへ行くのであろう? ――不審に思いながら庄三郎は老人の側....
「相馬の仇討」より 著者:直木三十五
引率なし、勝利を八幡に祈って勢揃を為《な》し、どんと打込む大太鼓、エイエイエイと
武者押しは一鼓六足の足並なり、真先立って翻《ひるがえ》る旗は刀八《とうはち》毘沙....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
込んでしまったが、それでもこの同勢が陣貝を高く吹き鳴らし、一鼓六足といったような
武者押しをはじめると、またすっかりいい気になって、 「ソレ、進め、進め、かまわね....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
いやはや、たいへんな威勢のもんだな」 「まったく……軍談よみの『戦記』を聞くと、
武者押しというのは、一鼓三足《いっこさんそく》といって、歩度《ほど》の間尺《まし....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
侍ヶ|原ののどかな春も、試合がはじまると一変して、時々あがる黄色い埃に、群衆は、
武者押しのような声を揚げた。 勝つか負けるか。 勝つ位置へ自己を躍り上げる。....