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「武芸十八般〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

武芸十八般の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
これならばと見込んで、愛妹菊路に与えただけのものはあるつぶ選りの美少年です。 「武芸十八般いずれのうちにも、小姓ならば立会い無用との流儀はござらぬ筈じゃ。是非に....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
前でちっともめげない。「五もくの師匠は、かわいそうだ。お前は芸は出来るのだ。」「武芸十八般一通り。」と魚屋の阿媽だけ、太刀の魚ほど反って云う。「義太夫は」「よう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
たか》は爪を隠すと言うんで、先生、ああしてしらばっくれて酔っぱらっているけれど、武芸十八般ことごとく胸へ畳み込んでいるところを俺はちゃんと見て取った、その上にお....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
っかい看板があがっている。 それを読んでみると、米友の眼がまるくなる。 日本武芸十八般総本家 囲碁将棋南京バクチ元締 安直先生 大日本剣聖国侍無双 金茶金十....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
昔でいえば張孔堂由井正雪《ちょうこうどうゆいのしょうせつ》といったようなもので、武芸十八般、何一つ心得ておいでにならぬのはない……」 なんぞと持ち上げようものな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
に下るものもあるかと思えば、芸術談に花が咲くこともある。芸術談というのは、むろん武芸十八般に関することで、それには思わず竜之助も釣り込まれることもあるが、そうか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
して猫を被《かぶ》っておいでなさるんだが、実は、中国のしかるべき家中の御浪人で、武芸十八般、何一つ心得ておいでなさらぬのはないという評判でございますよ。本業のお....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ありました。プロ亀は盛んにお太鼓を叩いて、安直の提灯《ちょうちん》を持ち、安直が武芸十八般にわたり、囲碁将棋の類《たぐい》まで通ぜざるところなく、当代、道庵の右....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
あったが、サチコのくりだす杖の魔力に打ち勝つことができなかった。 道場の看板に武芸十八般とある通り、入門を許された十五名は朝から夜まで諸流の稽古に休む間もない....
正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
た看板も、 由井民部之助橘正雪張孔堂、十能六芸|伊尹両道、仰げば天文俯せば地理、武芸十八般何流に拘らず他流試合勝手たる可き事、但し真剣勝負仕る可き者也 こうい....
五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
た。 連武彦、霧小文吾、これは霧派の忍術家であった。 由来忍術というものは、武芸十八般のその中には、這入ることの出来ないものであった。外道を以って目されてい....