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「武蔵鐙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

武蔵鐙の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
手紙」より 著者:芥川竜之介
六日前の午後のことです。僕はやはり木枕をしたまま、厚い渋紙の表紙をかけた「大久保武蔵鐙《おおくぼむさしあぶみ》」を読んでいました。するとそこへ襖《ふすま》をあけ....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
一 麹町九段――中坂は、武蔵鐙、江戸砂子、惣鹿子等によれば、いや、そんな事はどうでもいい。このあたりこそ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
す。そうではない、伊達の大御先祖の軍配であったという者もあります。いやいや名代の武蔵鐙《むさしあぶみ》に紫|手綱《たづな》でござりました、という者もあります。長....
南国太平記」より 著者:直木三十五
めますと、いやあ――押しも寄せたり、寄せも、押したり、よせと云っても、押してくる武蔵鐙に、白手綱、その勢、凡そ二百万騎、百万騎なら一繰りだが、槍繰りしても、八十....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
証《しょう》となすに足る。試みに明暦《めいれき》三年江戸大火の惨状を記述したる『武蔵鐙《むさしあぶみ》』を見よ。一市人|酔中《すいちゅう》火災に遇《あ》ひ長持《....