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「歩兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

歩兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
とは前にもちょっと書いて置いた。第一の夫は行商人《ぎょうしょうにん》、第二の夫は歩兵《ほへい》の伍長《ごちょう》、第三の夫はラマ教の仏画師《ぶつがし》、第四の夫....
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
肩に蘆林譚《ろりんたん》を泳ぎ越した話、又|岳州《がくしゅう》の或山道に十二人の歩兵を射倒した話、――譚は殆ど黄六一を崇拝しているのかと思う位、熱心にそんなこと....
将軍」より 著者:芥川竜之介
まま、何ともその冗談《じょうだん》に答えなかった。 何時間かの後《のち》、この歩兵陣地の上には、もう彼我《ひが》の砲弾が、凄《すさ》まじい唸《うな》りを飛ばせ....
ゼラール中尉」より 著者:菊池寛
た口惜しさのためだと思った。彼はよく透る声を振りしぼりながら、「二千メートル、敵歩兵の集団」と元気よく号令していた。 その日の夕暮の闇に乗じて、軽騎兵は堡塁と....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
いる。されば小樽の人の歩くのは歩くのでない、突貫《とっかん》するのである。日本の歩兵は突貫で勝つ、しかし軍隊の突貫は最後の一機にだけやる。朝から晩まで突貫する小....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が当たりまえでしょう。しかし女には限りません。男だって切られることがありました。歩兵|屯所《とんじょ》の一件なぞがそうです。なにしろ十一人も次から次へと切られた....
追憶」より 著者:芥川竜之介
三六 火花 やはりそのころの雨上がりの日の暮れ、僕は馬車通りの砂利道を一隊の歩兵の通るのに出合った。歩兵は銃を肩にしたまま、黙って進行をつづけていた。が、そ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
て非常に熟練を要するものです。何万という兵隊を横隊に並べる。われわれも若いときに歩兵中隊の横隊分列をやるのに苦心したものです。何百個中隊、何十個大隊が横隊に並ん....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
ノルマン型|大身鎗から十六世紀鎗にいたる、十数種の長短直叉を混じた鎗戟類。また、歩兵用|戦斧をはじめに、洋剣の類も各年代にわたっていて、ことに、ブルガンディ鎌刀....
戦話」より 著者:岩野泡鳴
あったんや。然し、いよいよ僕等までが召集されることになって、高須大佐のもとに後備歩兵聨隊が組織され、それが出征する時、待ちかまえとった大石軍曹も、ようよう附いて....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
、閉じたりするその加減によってどうでも自由になるのであった。このアカグマ国独特の歩兵部隊は、陸上では、世界において敵なしと誇っているものであった。そういうものす....
空襲警報」より 著者:海野十三
ベルが、しきりと鳴りひびくのが、旗男の耳にのこった。 高射砲陣地 高田の歩兵第三十連隊の本隊は、日本海を越えて其方面に出征していた。あとには留守部隊がの....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
されてしまった。 その頃には、南方チロール地区隊、ギヴディカリー部隊を先頭に、歩兵が行動を開始した。ケーブエス軍は、一部をアディジェ河谷に、主力をアスチコ河谷....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ば勝てぬようになっている。もし失敗したら……この遠征のために徴集された一万六千の歩兵と一千五百の騎兵は、エリザベス朝の軍隊としては、装備の豊かな精兵だった。が、....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る若干の図書を買い集めたのであった。 明治の末から大正の初めにかけての会津若松歩兵第六十五連隊は、日本の軍隊中に於ても最も緊張した活気に満ちた連隊であった。こ....